UPRは,PERK経路,IRE1経路,ATF6経路からなるストレス応答シグナル伝達系である.対処可能な範囲の小胞体ストレスに対しては,小胞体分子シャペロンの発現やプロテアソーム依存的なタンパク質分解を亢進させることで不良タンパク質の蓄積を防ぎ,細胞の生存を確保する.一方,限度を超えるストレスや長期持続するストレスに対しては,アポトーシスによるストレス細胞の除去を促すように応答反応を変調させる.(実験医学増刊4317より)

徹底解剖 タンパク質発現異常 疾患の原因が見えてくる!新機構27選
転写バースト、G4構造、有害エクソン、非典型翻訳、リボソーム不均一性、共翻訳フォールディング、凝集体形成、アミロイド…
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