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胎児様前駆細胞

たいじようぜんくさいぼう

Fetal progenitor-like cells, Fetal stem cell.胎性幹細胞,または胎児様幹細胞ともよばれる.胎児の臓器に存在する原始的な幹細胞で,成人の体内に存在する幹細胞よりも多分化能(多様な細胞に分化できる能力)が高い.特にがん組織におけるFetal progenitor-like cellsは「Regenerative Stem Cell(RSC)」「Revival Stem Cell(revSC)」「OncoFetal(OnF)stem cell」などさまざまな名称でよばれ,腫瘍再構築にかかわることが近年明らかになってきた.本稿ではLGR5陽性の成体様がん幹細胞と区別するため,胎児様前駆細胞と記載する.(実験医学増刊4312より)

がん幹細胞とは何者なのか? がんの「幹細胞性」を再定義する

可塑性と多様性のメカニズムを解明し、再発・転移の真の原因に迫る

後藤典子/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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