画像診断Q&A

レジデントノート 2012年10月号掲載
【問題】息切れで受診し,胸水貯留を認めた1例

  • 画像はクリック/タップで拡大します

症例

症 例
:70歳代後半男性
既往歴
:20年前に胸水貯留あり(下記)
喫煙歴
:20~40歳まで,1日40本
飲酒歴
:なし
現病歴
:20年前(60歳頃) に人間ドックで胸部X線写真上左胸水貯留を指摘されて2週間くらい入院し,胸水ドレナージを施行された経験がある.原因不明とされた.今回も2カ月前から労作時呼吸困難があり,近医を受診して左胸水貯留を指摘され,胸腔穿刺を施行された.その結果は,外観は血性,細菌・抗酸菌は検出されず,細胞診は陰性,細胞種類は単球86%,多核球14%,タンパク4.5 g/dL,ADA 48.3,CEA 1.7,ヒアルロン酸 10万ng/mL未満であった.結核性胸膜炎の疑いでPZA,INH,EB,RFPの治療を開始したが1カ月以上経過して改善傾向なく,当科を紹介されて入院となった
身体所見
:浮腫なし.腹水なし.心音正常.左呼吸音の低下あり.その他特記すべきことなし
主な検査所見
:CRPは4.47 mg/dLと弱陽性.RF (ヒトIgG)35 IU/mL (正常0~15),抗核抗体320倍陽性であった.腫瘍マーカーは,CEA,CYFRA21-1,CA19-9,ヒアルロン酸など調べた範囲ではすべて陰性であった.その他,血算,生化学,尿検査には異常なし.血液ガス:pH 7.35,PaO2 52 Torr,PaCO2 51 Torr

Question

  1. Q1. 図1の所見は? もっとも考えられる疾患は何か
  2. Q2. 医療面接で聞くべきことは何か
  3. Q3. 診断をどのように考えるべきか

プロフィール

山口 哲生(Tetsuo Yamaguchi)
JR東京総合病院呼吸器内科
サイドメニュー開く

TOP