画像診断Q&A

レジデントノート 2013年10月号掲載
【問題】発熱,呼吸困難を訴える60歳代女性

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症例

症 例
:60歳代女性,主婦
既往歴
:48歳頃アルコール性急性膵炎 喫煙歴:8本/日×30年 飲酒歴:48歳から禁酒している
現病歴
:ゴールデンウィークに国内旅行に出かけた.出発翌日から悪寒とともに38.5℃の発熱があり,頭痛,数回の嘔吐もあったために旅行先の救急外来を受診した.症状から髄膜炎が疑われその場で入院を勧められたが応じず.出発2日後に帰宅したころから咳嗽が出現し,発熱が持続するため帰宅して3日後に別の医院を受診した.酸素飽和度は室内気85%と低下して胸部X線写真で異常が認められたために,入院加療の目的で当日夕方に当院救急外来を受診した.嘔気は改善していたが,下痢症状があった
身体所見
:体温39.3℃,血圧96/60 mmHg,脈拍122/分,呼吸数40/分.右下肺野で呼吸音の減弱があり,右背側肺底部でfine cracklesを聴取した.やや脱水気味.その他特に異常所見はない
検査所見
:TP 5.2 g/dL,ALB 2.2 g/dL,BUN 16.4 mg/dL, Cr 0.66 mg/dL, AST 28 IU/L, ALT 14 IU/L,白血球数 8,300(好中球94%),Hb 11.9 g/dL,CRP 35.4 mg/dL,心電図:洞性頻脈以外には異常なし
血液ガス所見
:pH 7.38, PaO2 79 Torr,PaCO2 42 Torr(酸素10 L/分リザーバマスク投与下)

Question

  1. Q1. 胸部X線像(図1)の所見は?
  2. Q2. 図1の所見から何を考え,まずどのような検査を行うか?
  3. Q3. 初期治療としてどのように対応するか?

プロフィール

山口 哲生(Tetsuo Yamaguchi)
JR東京総合病院呼吸器内科
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