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- 腹痛と発熱をきたし搬送された高齢女性

- 症例
- :80歳代女性
- 現病歴
- :全身倦怠感,腹痛,電解質異常にて近医で入院加療中であった.入院中に意識レベルの低下,発熱を認め,精査目的にCTスキャンの撮影をしたところ,異常陰影を指摘され,当院へ転院搬送となった.糖尿病の既往歴あり.経口血糖降下薬を内服していたが,最近2カ月での内服アドヒアランスは不良であった.
- 血液検査
- :WBC 4,470 /μL,CRP 5.01 mg/dL,BUN 25.9 mg/dL,Cr 1.18 mg/dL,Glu 323 mg/dL.
- 身体所見
- :体温37.1℃,血圧 135/81 mmHg,脈拍87/分,呼吸数24回/分,意識レベルGCS E4V2M5.尿道カテーテルを挿入すると,赤ワイン色の液体が少量のみ排出された.

- Q1 :CT所見は?
- Q2 :初期治療の方針は?
プロフィール
安原大貴(Hirotaka Yasuhara)
岡山大学病院 卒後臨床研修センター
内藤宏道(Hiromichi Naito)
岡山大学病院 高度救命救急センター
中尾篤典(Atsunori Nakao)
岡山大学病院 高度救命救急センター