画像診断Q&A

レジデントノート 2019年9月号掲載
咳嗽,労作時呼吸困難を主訴に受診した30歳代男性

症例

症例
:30歳代男性.
既往歴
:十二指腸潰瘍.
常用薬
:なし.
生活歴
:喫煙歴;なし.
飲酒歴
:なし.
現病歴
:ネパール出身で日本に在住している.ここ数カ月で徐々に咳嗽が出現,増悪し,労作時呼吸困難も加わった.発熱はない.胸部単純X線写真で異常陰影を認め,精査加療目的で入院となった.
身体所見
:体温36.6°C,脈拍数105回/分,呼吸音で明らかなラ音を聴取せず.心雑音なし.そのほかの身体所見に異常なし.
血液検査
:WBC 6,310/μL,Hb 15.3 g/dL,生化学異常なし,CRP 0.3 mg/dL,ACE 54.4 U/L.
動脈血液ガス(room air)
:pH 7.399,PaO2 88.6 Torr,PaCO2 39.1 Torr.
呼吸機能検査
:%VC 63.7%,FEV1% 70.2%.

Question

  1. Q1 :胸部単純X線写真(図1)の所見は?
  2. Q2 :鑑別として何を考え,どのような検査を行うべきか?
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