画像診断Q&A

レジデントノート 2021年3月号掲載
Sjögren症候群の経過中に腫瘤影および胸水貯留が生じた70歳代女性

図1 入院時胸部単純X線写真

症例

症例
:70歳代,女性.
既往歴
:Sjögren症候群,間質性肺炎,発作性心房細動.
生活歴
:喫煙;なし,飲酒;機会飲酒.
現病歴
:15年前にSjögren症候群と診断,8年前には間質性肺炎の合併が認められ,少量のステロイドでフォローされていた.4年前に右下肺野に結節影が出現したが,自然消退した.4カ月前に両側下肺野に新たな腫瘤影が出現,左下葉の腫瘤影について経気管支生検が施行されたが有意な所見は得られず,経過観察となっていた.1カ月前より息切れが出現し受診,胸部単純X線写真で左下肺野に広範な透過性低下が出現,胸水貯留もみられたため精査目的に入院となった.
身体所見
:身長163 cm,体重43 kg,体温36.7℃,血圧110/79 mmHg,脈拍90/分・整,呼吸数20回/分,SpO2 97%(室内気).胸部;両肺野でfine cracklesを聴取した.左下肺野で呼吸音の減弱を認めた.心雑音なし.腹部;腹部平坦,軟.肝臓や脾臓を触知せず.下腿浮腫なし.
検査所見
:WBC 8,340 /µL,Hb 12.6 g/dL,Ht 40.7%,Plt 13.4万/µL,Alb 3.4 g/dL,AST 45 IU/L,ALT 21 IU/L,LDH 1,424 IU/L,BUN 18 mg/dL,Cre 0.79 mg/dL,CRP 1.7 mg/dL.

Question

  1. Q1:入院時の胸部単純X線写真(図1)の所見は?
  2. Q2:鑑別診断として何を考え,どんな検査をしますか?

プロフィール

茂田光弘(Mitsuhiro Moda)
東京山手メディカルセンター 呼吸器内科
徳田 均(Hitoshi Tokuda)
東京山手メディカルセンター 呼吸器内科
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