画像診断Q&A

レジデントノート 2022年1月号掲載
咳嗽,胸部異常陰影で紹介受診となった40歳代女性

図1 胸部単純X線写真(正面像)

症例

症例
:40歳代女性.
主訴
:咳嗽.
既往歴
:急性虫垂炎(30歳代,虫垂摘出後).
職業
:無職.
喫煙
:なし.
飲酒
:機会飲酒.
アレルギー歴
:金属アレルギー.
ペット飼育歴
:なし.
家族歴
:特記すべきことはない.
現病歴
:当院受診の1カ月前から咳嗽が出現したが経過をみていた.近医で胸部単純X線写真にて右下肺野に浸潤影を指摘されたため当院を紹介受診となった.血液検査で炎症反応上昇は認めなかったが,細菌性肺炎の可能性が否定できなかったため抗菌薬が処方され外来経過観察となった.抗菌薬内服開始後も咳嗽の改善はなく,1カ月後に撮像した胸部単純X線写真にて陰影の増悪を認めたため,精査加療目的で入院となった.
身体所見
:身長157 cm,体重57.3 kg,体温36.6℃,血圧116/82 mmHg,脈拍78回/分,呼吸数15回/分,SpO2 98%(室内気).意識清明.胸部:ラ音なし,心雑音なし.そのほか,身体所見に特に異常を認めない.
血液検査
:WBC 12,670 /µL(好酸球51.9%,好中球31.4%,リンパ球1.74%),Hb 14.9 g/dL,Plt 24.5万/µL,AST 18 IU/L,LD 230 U/L,BUN 13 mg/dL,Cr 0.71 mg/dL,CRP 0.3 mg/dL,KL-6 190 U/mL,IgE-RIST 1,519 IU/mL,β-D グルカン 4≧pg/mL,D-dimer 0.7 µg/mL.

Question

  1. Q1:胸部単純X線写真(図1)の所見は?
  2. Q2:診断のためにさらに必要な検査は?

プロフィール

井窪祐美子(Yumiko Ikubo)
東京山手メディカルセンター 呼吸器内科
徳田 均(Hitoshi Tokuda)
東京山手メディカルセンター 呼吸器内科

TOP