画像診断Q&A

レジデントノート 2022年7月号掲載
発熱,咳嗽を主訴に来院した50歳代男性

症例

症例
:50歳代男性.
主訴
:発熱,咳嗽.
既往歴
:特記すべきことはない.
職業
:大学職員.
喫煙
:なし.
飲酒
:機会飲酒.
アレルギー歴
:なし.
家族歴
:特記すべきことはない.
現病歴
:1週間前から37℃の発熱と咳嗽が出現した.2日前から咳嗽が悪化し,倦怠感と38℃以上の発熱を認めるようになった.症状が増悪傾向であったため当院を受診した.受診時軽度の見当識障害を認めた.
身体所見
:身長170 cm,体重65.1 kg,体温39.7℃,血圧140/110 mmHg,脈拍116回/分,呼吸数22回/分,SpO2 97%(室内気).意識レベルJCS Ⅰ-2.頸静脈拡張なし.胸部:ラ音なし,心雑音なし.
腹部
:肝・腎・脾を触知しない.表在リンパ節を蝕知しない.浮腫はない.
神経学的所見
:特に異常を認めない.
血液検査
:WBC 13,970/µL(好中球88%,リンパ球5%),Hb 13.5 g/dL,Plt 17.7万/µL,Na 123 mEq/L,K 2.8 mEq/L,AST 69 IU/L,ALT 54 IU/L,LD 375 U/L,BUN 13 mg/dL,Cr 0.96 mg/dL,CRP 35.1 mg/dL,D-dimer 3.0 µg/mL.
動脈血液ガス分析(室内気)
:pH 7.574,PaO2 65.8 Torr,PaCO2 19.7 Torr,HCO3 17.8 mEq/L.

Question

  1. Q1:胸部単純X線写真(図1)の所見は?
  2. Q2:診断のためにさらに必要な検査は?
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