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最新号(6月16日発行)
2006年7-8月号
(Vol.6 No.4)
定価 2,625円(税込)
バイテクノロジージャーナル最新号詳細

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目次
■ ニュース
バイオニュース
■ 実験技術
■ 研究戦略
■ 製品紹介
■ コラム&レポート
■ 製品・サービス情報

バイオニュース

[先端医療]抗体医薬のポテンシャルとリスク
 森田晴彦
2006年3月13日,ドイツのバイオベンチャーTeGenero(http://www.tegenero.com)の開発する白血病およびリウマチ性関節炎治療を対象とした抗体医薬TGN1412が,第T相臨床試験において重篤な副作用例を出した.TGN1412はCD28というT細胞に発現する膜貫通タンパク質に結合し,アゴニスティックに作用する.この抗原は通常,B7/BB-1(CD80)またはB70/B7-2(CD86)糖タンパク質を介して,Tリンパ球とBリンパ球の接着に関与し,T細胞活性化における主要な副刺激シグナルをもたらす.事件の詳細はNatureなどに詳しいのでそちらをご参照いただくとして,本稿では抗体医薬のポテンシャルとリスクについて議論したい.
[バイオビジネス]久しぶりにバイオベンチャーが株式公開!
 坂井知倫
20052006年5月9日に機能性食品素材の生理機能探索,応用研究および販売を行っているバイオベンチャーである株式会社ファーマフーズの東京証券取引所マザーズへの上場承認がされた.バイオベンチャーの株式公開は,2006年で初で,また,2005年3月に名古屋証券取引所セントレックスに上場承認された株式会社エフェクター細胞研究所以来,1年以上ぶりである.最盛期の2004年度には,1年間に5社のバイオベンチャーが上場している.すでに上場している創薬系バイオベンチャーが医薬品の開発中止などのニュースを出し,バイオベンチャーの株価が低迷しているなかで,創薬系ではないものの新たなバイオベンチャーに対して,投資家がどのような反応を示すのか株価の推移などに注目したい.
[特許]遺伝資源等を使用した発明の特許出願
 上條由紀子
本連載ではバイオテクノロジー分野関連の特許に関するホットトピックや最新の話題について紹介し解説していく予定である.今回は「遺伝資源等を使用した発明の特許出願」について出された特許庁の見解とその背景,諸外国の動きについて紹介する.
(中略)
生物多様性条約(日本は発効時より加盟国)は,「生物の多様性の保全,その構成要素の持続可能な利用及び遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分を実現すること」を目的とし(第1条),「各国が遺伝資源に対する主権的権利を有することを確認し,遺伝資源の研究などから生ずる利益を,遺伝資源の提供国に公正かつ衡平に配分を行うこと」(第15条)を規定している.

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