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最新号(6月16日発行)
2006年7-8月号
(Vol.6 No.4)
定価 2,625円(税込)
バイテクノロジージャーナル最新号詳細

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目次
特集
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■ コラム&レポート
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タイアップ特集
Biacoreによる分子間相互作用解析のさらなる挑戦
企画協力/ビアコア株式会社

・<概論>Biacoreを用いたタンパク質相互作用解析への招待
  養王田正文
タンパク質は,他のタンパク質や低分子のリガンドまたはDNA,RNA,脂質などの他の生体分子と相互作用することによって機能する.そのタンパク質が相互作用している分子の正体を明らかにすることがタンパク質研究の第一歩である.ヒトゲノムで見つかった多くのGPCR(G protein coupled receptor)がオーファン受容体であることから,その第一歩にも達していないタンパク質が多数あることが理解できると思う.
相互作用する分子がわかったとしても,相互作用に伴うイベントを正しく理解するためには相互作用を定量的に測定することが必要である.例えば,酵素の機能を理解するためには,基質の同定だけではなく,その反応のカイネティックパラメータを測定することが必要なのと同じである.Biacoreが発明される以前は,タンパク質の相互作用を定量的に解析することは非常に困難だったと記憶している.現在では,さまざまなタンパク質相互作用解析技術が開発され実用化されているが,Biacoreは今でもフロントランナーとして走り続けている.
・医薬品開発を支援するBiacore
  橋本せつ子
Biacoreテクノロジーは生体分子の相互作用を非標識かつリアルタイムに解析する手法で,相互作用の「速さ」というこれまでには得られなかった情報をもたらし,生体反応の解明に貢献している.開発から15年を経て,今Biacoreシステムは基礎研究分野だけでなく,初期のターゲットの探索に始まり,製造,品質管理にいたる,医薬品開発のあらゆるプロセスで重要な役割を果たしている.
(中略)
Biacoreシステムは,表面プラズモン共鳴検出システム,センサーチップ,マイクロフルイディクス,という3つの要素技術を統合することにより,対象分子を標識せずに分子間相互作用をリアルタイムに測定することができるよう設計された装置である.
・抗体医薬品開発のスピードアップに貢献するBiacore
  Fredrik Sundberg,橋本せつ子
抗体はライフサイエンスの研究に不可欠なツールとして長く用いられているが,近年,治療薬としての重要性も急速に増加している.Biacoreシステムはその開発当初から抗体の解析に広く用いられており,抗体解析手法のゴールデンスタンダードとして認知されている.Biacoreシステムは開発初期のハイブリドーマのスクリーニングから,臨床試験における免疫原性の確認,さらには最終製品のリリーステストまで,今や抗体医薬品開発のあらゆるステップで活用されている.
・SPR-HTSを可能にしたSPRARRAYシステムBiacore® A100による医薬品候補化合物のスクリーニング
  熊谷剛史
「Biacoreで低分子化合物の結合が見えるの?」われわれがお客様からよく受ける質問である. 結合に伴う質量変化を捉えるため,結合してもその変化は小さすぎて見えないだろうという先入観をお持ちなのかもしれない.しかし装置の高感度化,測定・解析手法の確立により生体高分子と同じ感覚で低分子化合物の結合を測定することが可能になっている.Biacore社15年のノウハウを集結し誕生したアレイタイプのBiacore® A100は,低分子化合物を測れる感度を有し,1日で最大3,800相互作用の処理能力で結合・解離データを取得しながらスクリーニングを実行していく.本稿ではその特徴を生かした医薬品候補化合物のスクリーニング例を紹介する.

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