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2006年7-8月号
> 分子標的薬開発への挑戦
最新号
(6月16日発行)
2006年7-8月号
(Vol.6 No.4)
定価 2,625円(税込)
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分子標的薬開発への挑戦
第3回 抗体医薬
・ケモカインの発見から臨床応用まで
松島綱治
本稿では,炎症時の特異的白血球浸潤を制御するケモカインのプロトタイプ,インターロイキンの発見から,ケモカインによる免疫制御・HIV感染・血管新生・癌の臓器特異的転移ならびに浸潤・炎症性疼痛制御という最近の話題を紹介する.また,ケモカイン・ケモカイン受容体システムを標的とした低分子拮抗剤ならびにヒト型化抗体開発について概括する.
・ヒト化抗ヒトIL-6受容体抗体(アクテムラ®)の研究開発 〜基礎研究から探索研究,そして創薬開発研究へ
大杉義征
アクテムラ®(トシリズマブ,MRA)はヒト化抗ヒトIL-6受容体抗体で,世界初のキャッスルマン病治療薬として2005年6月に発売された.国産初の抗体医薬であり,また世界で初めてのIL-6阻害剤である.関節リウマチや全身型若年性特発性関節炎などの炎症性免疫疾患での有効性も確認されており,開発が急がれている.1986年に大阪大学との共同研究として始まった基礎研究がどのように創薬につなげられ,医薬品としての開発に漕ぎ着けたのか,その長い道程を裏話を織り交ぜ,かいつまんで紹介する.
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