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2006年9-10月号
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最新号
(8月18日発行)
2006年9-10月号
(Vol.6 No.5)
定価 2,625円(税込)
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テクノ・トレンド
・ナノメートル計測が拓く1分子の世界 〜レーザートラップと蛍光ナノイメージングでとらえたダイニン1分子の運動〜
鳥羽 栞,渡邉朋信,樋口秀男
細胞分裂や細胞内運搬などの生体運動は,大きさ数ナノメートルのモータータンパク質によって引き起こされる.モーター分子の分子運動を理解するためには,モータータンパク質を1分子でかつ,ナノメートル精度で運動を測定する技術が必要となる.われわれは,新しいレーザートラップ測定法と蛍光顕微鏡を開発し,細胞分裂や運搬を担うタンパク質,ダイニンの運動を計測した.ダイニンに結合した微小ビーズを観察するための暗視野照明型レーザートラップシステムの開発と,蛍光性量子ドットを用いた蛍光ナノイメージングにより,ダイニンの1分子の運動メカニズムが明らかとなった.
・磁気共鳴法を利用した生細胞での遺伝子発現解析
古久保哲朗,奇 世媛,杉原文徳,白川昌宏
真核生物においてみられるさまざまな生命活動は,遺伝子発現プログラムが正常に働くことによって支えられている.したがって遺伝子発現を同一個体内において非破壊的(連続的)に観察することは,生命の営みを正確に理解するうえで必須の実験技術である.これまでにもルシフェラーゼやGFPなど各種レポーター遺伝子を用いた非破壊的な計測手法が開発されてきたが,これらの手法は観察深度に制限があり,マウスの深部組織のように不透明な試料における遺伝子発現を十分な分解能で可視化することはきわめて困難と考えられる.そこでわれわれは観察深度に制限のない磁気共鳴法の原理を用いて,遺伝子発現を非破壊的・定量的に可視化しえる新しい方法論の開発を行ったので,以下に紹介する.
・1個の細胞の中の1個のタンパク質の定量を目指して
伊藤悦朗,渡部 聡,伊藤敬三,米山祐樹
組織中の1個1個の細胞には個性があることがわかりはじめた.しかしその1個の細胞の中に存在する極微量のタンパク質の定量は,既存の手法では不可能である.そこで,1.酵素免疫測定法と酵素サイクリング法と組み合わせることによって超高感度の定量測定法を開発すること,ならびに2.細胞1個を過不足なく単離するマイクロサンプリングシステムを開発することに着手した.現時点では既製技術の10,000倍の感度のレベルまでは達成できた.またマイクロサンプリングシステムもプロトタイプを作り上げることに成功した.今後はさらなる高感度化に挑んでゆくと同時に実用化への道を進む.
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