実験医学

実験医学編集部より
〜創刊から40年目を迎えて〜


2022年1月号より,実験医学は創刊40年目を迎えます.長年にわたりご愛読いただいております読者の皆さま,貴重なご指導とご執筆をいただいております先生方,温かいお力添えをいただいております多くの皆さま方に,編集部一同心より感謝申し上げます.

1983年の創刊当時は,遺伝子工学やPCRといった新たなテクノロジーが誕生したばかりのまさに分子生物学の黎明期でした.それから40年の歳月を経て,生命科学研究と技術革新は驚異的なスピードで進化を遂げています.遺伝子・分子レベルの研究は多様性を増し,コンピューターサイエンスと融合して細胞や個体における機能の解明へと拡大しています.また,ヒトにおけるバイオロジーと疾患の理解が進み,予防医学や精密医療を見据えた研究が本格化しつつあります.さらに2020年に日本でも広がった新型コロナウイルス感染症によって,研究を巡る環境は劇的な変化を遂げております.

そのような中で,40年目を迎えた実験医学もまた「変化」や「持続性」「多様性」をキーワードに,時代に沿った,しかし時代に翻弄されない誌面づくりに取り組んで参りたいと考えております.本号より「実験医学」編集委員を2022年の新たな体制とさせていただきました(→詳細はこちら).またデジタル情報配信の一環として,特集など一部の記事へのDOIの付与を開始いたしました(→詳細はこちら).そして,特集も連載も引き続き多彩な切り口から,皆さまに役立つ話題をいち早くお届けして参りたいと思います.

私ども実験医学編集部は,専門媒体としての自覚と責任を持った確かな情報配信により,40年目以降も生命科学と医学の発展に貢献して参りたいと考えております.今後とも,何とぞご愛読を賜りますよう,謹んでお願い申し上げます.

  • 「実験医学」編集人 一戸 敦子
  • 「実験医学」副編集人 蜂須賀修司
  • 実験医学編集部 一同
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