※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.
編集/垣内伸之(京都大学白眉センター),小川誠司(京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学)
細胞は多様性の創出と環境による選択によって進化のプロセスを繰り返し、その帰結の一つとしてがんに至ると捉えられる。最近、がんを特徴づける様々な因子の研究が進むとともに、一見正常な組織においても既に、がんのドライバー変異を獲得した細胞がクローン拡大していることが明らかとなった。正常細胞ががんへと進化し、また、がんと診断された後に治療抵抗性を獲得するまでには数十年に及ぶ時間軸が存在する。この間、ゲノム・エピゲノム異常に加え、微小環境、免疫、腸内細菌といった多層的な要因ががんのクローン進化や多様性の創出に関与する。本特集では、これら最新の研究成果に基づき、がんの自然史を俯瞰的に理解することを目指して企画した。執筆者の先生方には、クローン進化と多様性の創出という視点から、がんの自然史の各局面における最新の知見をご紹介いただきたい。(編者より)