次号予告実験医学増刊号

次号 実験医学増刊 Vol.38 No.7(2020年4月20日発行予定)

クリニカルクエスチョンに挑むメカノバイオロジー
「物理的な力」の視点がなぜ重要か

編集/曽我部 正博(名古屋大学大学院医学系研究科メカノバイオロジーラボ)

メカノバイオロジーという新領域が急速に発展している。循環系、筋骨格系の維持はもとより、発生や再生など広範な生命機能に「力」が不可欠であり、不適切な力刺激はがんを含む様々な疾病を引き起こすことが明らかになってきたからである。一方で、細胞の物理的微小環境を制御する技術の進展により、力学作用の細胞/分子メカニズムも解明されつつある。このような情勢を踏まえ、本増刊号は、医学生物学の話題を中心にした入門的解説集として、広汎な読者にメカノバイオロジーに対する関心と期待を抱かせることを目指している。そのため、冒頭では担当課題の重要性、面白さに触れ、末尾では最新の知見を交えた発展可能性に言及していただきたい。 (編者より)

  • 序にかえて(本増刊号のコンセプトと、分野の今のオーバービュー)【曽我部 正博】

第1章 メカノバイオロジーが関わる疾患

1.循環系疾患のメカノバイオロジー

  • 1)心不全のメカノバイオロジー【小室一成】
  • 2)動脈硬化のメカノバイオロジー【松本健郎】
  • 3)動脈瘤のメカノバイオロジー【山本希美子】
  • 4)呼吸器疾患のメカノバイオロジー【伊藤 理】
  • 5)腎疾患のメカノバイオロジー【長瀬美樹】

2.骨・筋系疾患のメカノバイオロジー

  • 6)骨疾患と骨恒常性のメカノバイオロジー【中島友紀】
  • 7)変形性関節症のメカノバイオロジー【齋藤 琢】
  • 8)微小重力環境を利用した筋萎縮機構の研究【二川 健】
  • 9)腱・靭帯のメカノバイオロジー【淺原弘嗣】
  • 10)エクササイズピルの開発【小椋利彦】

3.がんのメカノバイオロジー

  • 11)悪性化と線維芽細胞(CAF)【榎本 篤】
  • 12)超増殖:接触阻害の破綻【平田宏聡】
  • 13)がん細胞運動・浸潤のメカノバイオロジー【辻田和也】

第2章 メカノバイオロジーが関わる生命現象

1.神経系のメカノバイオロジー

  • 1)脳の発達障害:神経回路形成のメカノバイオロジー【稲垣直之】
  • 2)脳神経発生における力の役割【宮田卓樹】

2.上皮のメカノバイオロジー

  • 3)上皮組織のメカノバイオロジー【井垣達吏】
  • 4)皮膚再建のメカノメディシン【小川 令】

3.組織再生のメカノバイオロジー

  • 5)心筋再生のメカノバイオロジー【家田真樹】
  • 6)血管再生のメカノバイオロジー【福原茂朋】
  • 7)筋痛/筋再生のメカノセラピー【河上敬介】

第3章 細胞はどのように力を感知して利用するのか?

1.感覚系のメカノセンシング

  • 1)聴覚系のメカノセンシング【日比野 浩】
  • 2)皮膚機械受容器【仲谷正史】
  • 3)血圧受容器【神谷厚範】

2.細胞のメカノセンシング/シグナリング

  • 4)心筋と骨格筋のメカノセンシング【古川哲史】
  • 5)細胞-細胞/細胞-基質間におけるメカノセンシング【米村重信】
  • 6)核におけるメカノセンシング/シグナリング【檜枝美紀】
  • 7)機械受容チャネル(Piezo/TRPを中心に)【吉村建二郎】
  • 第4章 メカノメディシンを目指すメカニカルストレスの応用

  • 1)幹細胞分化と品質管理基材【木戸秋 悟】
  • 2)マイクロメカノデバイス【鳥澤勇介】
  • 3)衝撃波と超音波によるメカノメディシン【下川宏明】

※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.

今後のラインナップ
増刊号 Vol.38 No.7(2020-04-20発行予定)
疾患に挑むメカノバイオロジー
2020年5月号 Vol.38 No.8(2020-04-20発行予定)
【特集】マルチオミクスを使って得られた最新知見
2020年6月号 Vol.38 No.9(2020-05-20発行予定)
【特集】酸素環境と臓器バイオロジー(仮)
増刊号 Vol.38 No.10(2020-06-05発行予定)
医食同源:食と自然治癒力(仮)
2020年7月号 Vol.38 No.11(2020-06-20発行予定)
【特集】環境因子と発がんの分子メカニズム(仮)
増刊号 Vol.38 No.12(2020-07-20発行予定)
Fibrosis―多彩な間質細胞が織りなす組織リモデリングの理解(仮)
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