次号予告実験医学増刊号

次号 実験医学増刊 Vol.42 No.7(2024年4月19日発行予定)

大規模データ・AIが切り拓く
脳神経科学の新地平(仮題)

編集/笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科),榎本 和生(東京大学大学院理学系研究科)

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現代の脳神経科学研究では,機械学習を駆使した行動解析,電気生理学の新たなツール,多様な脳画像データベースなど,革新的な技術やリソースが次々と台頭しています.これらの技術の融合により,脳神経科学はかつてない規模と精度でデータを取得・解析する新たな地平を切り拓いています.本書では,広く脳神経研究に携わる研究者を対象に,近年の分野の革新的な成果を紹介します.基礎研究から臨床応用まで,幅広い領域を提供することで,読者の研究に新しい視座と展開をもたらすことを目指しています.(編者より)

  • 序にかえて【榎本和生,笠井清登】

第1章 実験動物を中心とした基礎研究

  • 1)大規模2光子カルシウム・イメージング【平 理一郎】
  • 2)大規模電気生理神経活動計測【北西卓磨】
  • 3)シナプスタンパク質間相互作用の網羅的解析,エクスパンジョン技術【髙野哲也,柚崎通介】
  • 4)脳波(オシレーション),機械学習、中枢-末梢連関【辻 真人,榎本和生】
  • 5)多感覚統合,感覚チューニングと行動適応【石井健一,榎本和生】
  • 6)神経-免疫連関【村上正晃】
  • 7)情動と感覚受容の連関【渡部文子】
  • 8)内受容感覚と臓器連関【佐々木拓哉】
  • 9)記憶,シナプス,液-液相転換【林 康紀】
  • 10)ヒト脳オルガノイドとヒト固有遺伝子研究【鈴木郁夫,榎本和生】
  • 11)ホログラフィック顕微鏡技術【和氣弘明】

第2章 臨床につながるヒトへの応用研究

  • 1)階層性バイオマーカー,精神疾患【小池進介】
  • 2)神経疾患【花川 隆】
  • 3)思春期の心理行動の発達と病理【長岡大樹】
  • 4)ニューロフィードバック【高橋英彦】
  • 5)トランスレーショナルリサーチ【柳下 祥】
  • 6)ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)【牛場潤一】

第3章 AI・数理モデルを活用した技術

  • 1)大規模神経活動と数理解析の融合【苅郷友美】
  • 2)線虫-大規模データ数理解析【木村幸太郎】
  • 3)ゼブラフィッシュ-大規模データ数理解析【川島尚之】
  • 4)エネルギー地形解析【渡部喬光】
  • 5)DNB理論の脳神経科学への応用【合原一幸】
  • 6)大規模イメージング+数理【村山正宜】

第4章 大規模データベースの最新状況

  • 1)ヒトMRIデータベース【田中沙織】
  • 2)HCP,UKB等海外のデータベース【林 拓也】
  • 3)マーモセットデータベース【渡我部昭哉】
  • 4)遺伝子データベース【岡田随象】
  • 5)マウスMRIデータベース【釣木澤朋和】

※ タイトルはすべて仮題です.内容,執筆者は変更になることがございます.

今後のラインナップ
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