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細胞内pH:動物の体づくり(胚発生)を駆動する新規制御因子

Intracellular pH controls WNT downstream of glycolysis in amniote embryos
Oginuma M, Harima Y, vet al:Nature, 584:98–101, 2020
荻沼政之,播磨有希子,Olivier Pourquié
Masayuki Oginuma1)2)/Yukiko Harima2)/Olivier Pourquié2):IMCR, Gunma University1)/Department of genetics, Harvard Medical School2)(群馬大学生体調節研究所1)/ハーバード大学医学大学院・遺伝学部門2)
10.18958/6685-00003-0001006-00

化学的性質であるpHの生命現象への影響として,がん細胞などではその重要性が調べられているが,いまだ多くの謎が残っている.今回われわれは,胚発生における細胞内pHの新しい機能を明らかにした.活発な解糖系によりつくり出された細胞内pHの上昇が,Wntシグナル制御因子β-cateninのアセチル化修飾反応を促進し,これにより正常な体軸伸長を駆動させることを解明した.

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