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減数分裂開始の制御機構とその雌雄性差

The sexually different mechanisms of meiosis initiation
島田龍輝,石黒啓一郎
Ryuki Shimada/Kei-ichiro Ishiguro:Department of Chromosome Biology, Institute of Molecular Embryology and Genetics(IMEG),Kumamoto University(熊本大学発生医学研究所染色体制御分野)
10.18958/7407-00001-0001141-00

生殖細胞(卵子・精子)の発生過程に組み込まれた減数分裂プログラムは,雌雄で異なる制御様式を示すことが知られる.減数分裂の分子機構は,本質的には細胞周期に減数分裂仕様の染色体制御の実行プログラムが上乗せされたものと見ることができ,このプログラムは雌雄ともに転写因子MEIOSINとSTRA8の働きによってS期のタイミングでインストールされる.最近,われわれはSTRA8がレチノブラストーマタンパク質(RB)と結合することを見出した.STRA8-RB相互作用は,雌性生殖細胞における減数分裂開始において減数分裂プログラムの活性化と細胞周期のS期進行とを同調させる役割があることが明らかとなった.

減数分裂,細胞周期,RB,E2F,卵母細胞

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