スマホで読める実験医学
550円

重炭酸イオンを感知するGタンパク質共役型受容体の発見と虚血再灌流障害への関与

A newfound bicarbonate-sensing G protein-coupled receptor regulates microcirculation and ischemia-reperfusion injury
Jo-Watanabe A, et al:Nat Commun, 15:1530, 2024
城(渡辺)愛理,横溝岳彦
Airi Jo-Watanabe1)2)/Takehiko Yokomizo1):Department of Biochemistry, Juntendo University Graduate School of Medicine1)/AMED-PRIME, Japan Agency for Medical Research and Development2)〔順天堂大学大学院医学研究科生化学・細胞機能制御学1)/国立研究開発法人日本医療研究開発機構革新的先端研究開発支援事業(PRIME)2)
10.18958/7511-00003-0001656-00

炭酸・重炭酸緩衝系は生体内の主要な緩衝系として生体内環境を維持する.酸塩基平衡の変化に対する細胞応答において,pH非依存的な分子機構はこれまで不明であった.最近われわれは,血管壁細胞に発現するGタンパク質共役型受容体GPR30が重炭酸イオンによってpH非依存的に活性化されることを発見し,さらにGPR30が血流を制御して虚血再灌流障害に関与することを明らかにした.

この記事は有料記事です

(残り約4,300文字)

  • 【スマホで読める実験医学】重炭酸イオンを感知するGタンパク質共役型受容体の発見と虚血再灌流障害への関与
    550円

関連書籍

実験医学 2024年7月号

がん関連線維芽細胞CAFの正体がみえてきた

腫瘍の進展を促進するのか?抑制するのか?多様なCAFの姿を知り、新たな治療戦略へ

  • 榎本 篤/企画
  • 定価:2,530円(本体2,300円+税)