スマホで読める実験医学
550円

ヒト胚性ゲノム活性化は1細胞期で開始する:全能性理解への新たな一歩

Human embryonic genome activation initiates at the one-cell stage
Asami M, et al:Cell Stem Cell, 29:209-216 February, 2022
浅見真紀
Asami Maki:Laboratory of Mammalian Molecular Embryology, Department of Biology and Biochemistry, University of Bath(バース大学生物/生物化学研究科)
10.18958/7031-00003-0000189-00

従来の知見においては,受精直後の哺乳類胚では遺伝子発現は静止状態にあり,胚性ゲノムの活性化は,ヒト胚では8細胞期頃まで起こらないと考えられていた.われわれは,単一細胞での緻密な遺伝子解析に基づき,正常なヒト受精卵においては,胚性ゲノム活性化が1細胞期においてすでに始まっているという新たな知見を示した.

この記事は有料記事です

(残り約6,200文字)

  • 【スマホで読める実験医学】ヒト胚性ゲノム活性化は1細胞期で開始する:全能性理解への新たな一歩
    550円

関連書籍

実験医学2022年7月号 Vol.40 No.11

睡眠医学

眠りの分子・神経基盤を解明し、睡眠異常へ介入する

  • 上田泰己/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)