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細胞間ミトコンドリア移送が関与する治療はマウスモデルでLeigh症候群の病勢と致死率を抑制する

Mitochondria transfer-based therapies reduce the morbidity and mortality of Leigh syndrome
Nakai R, et al:Nat Metab, 6:1886-1896, 2024
横田貴史,中井りつこ
Takafumi Yokota 1)3)/Ritsuko Nakai 1)〜3):Department of Hematology, Osaka International Cancer Institute1)/Department of Hematology, Sakai City Medical Center2)/Department of Hematology and Oncology, Graduate School of Medicine, Osaka University3)(大阪国際がんセンター血液内科1)/堺市立総合医療センター血液内科2)/大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科3)
10.18958/7721-00003-0001917-00

細胞間ミトコンドリア移送は近年発見された,ドナーの細胞がレシピエントの細胞や組織にミトコンドリアを供給する現象である.健全なミトコンドリアの移送によって,細胞内のエネルギー代謝の異常を是正する治療方法への応用が注目されている.本研究では,致死的なミトコンドリア病の代表的病型Leigh症候群に対し,マウスモデルで造血細胞移植や精製ミトコンドリアを用いた治療が有効である可能性を示した.

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