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覧古考新:ナノポアシークエンシング

荒川和晴
Kazuharu Arakawa:Institute for Advanced Biosciences, Keio University(慶應義塾大学先端生命科学研究所)
10.18958/7281-00002-0000490-00

Nature Methods誌「Method of the Year 2022」にはロングリードシークエンシング技術が選ばれました.T2T(Telomere-to-Telomere)Consortiumにおける完全ゲノム解読への貢献,SARS-CoV-2の変異追跡への活用など,存在感を増すロングリードシークエンサーですが,「ロングリードがリピート配列や構造の解析,あるいはde novoに強いのはわかるけど,医学研究は精度が大事だからショートを使うよ」という方も多いと伺います.では,最近のアップデートでQ20(99%),さらにはQ30(99.9%)の精度がロングリードでも出るのだとしたら,いかがでしょうか.本コーナーでは,そんな今どきのロングリード事情をユーザー目線で解説いただきます.(編集部より)

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