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大規模ヒトゲノム・プロテオーム解析による肥満と冠動脈疾患をつなぐ媒介因子の解明

Integrative analysis of genomics and proteomics to identify a key mediator linking obesity to coronary artery disease
Yoshiji S, et al:Nat Genet, 57:345-357, 2025
吉治智志
Satoshi Yoshiji:Department of Human Genetics, McGill University1)/Broad Institute of MIT and Harvard2)/Center for Genomic Medicine, Kyoto University Graduate School of Medicine3)(マギル大学ヒトゲノム学部1)/ MIT・ハーバード大学ブロード研究所2)/京都大学大学院医学研究科ゲノム医学センター3)
10.18958/7757-00003-0006065-00

肥満は冠動脈疾患リスクを大きく高めるが,その媒介因子を因果関係を踏まえて同定するのは容易ではない.われわれは大規模ゲノム・プロテオームデータを用いて,因果解析手法である2段階プロテオームメンデルランダム化を実施した. 結果,血中タンパク質であるエンドトロフィンが,肥満による冠動脈疾患発症を媒介することを明らかにし,今後の創薬や予防法への応用可能性を示した.

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