スマホで読める実験医学
550円

iPSC技術とゲノム編集技術を用いた次世代CAR-T療法の開発

Development of next generation chimeric antigen T-cell therapy utilizing iPSC and genome editing technology
安藤美樹
Miki Ando:Department of Hematology, Juntendo University School of Medicine(順天堂大学大学院医学研究科血液内科学)
10.18958/7371-00001-0000628-00

再発難治性血液腫瘍に対するキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法は,画期的な遺伝子改変T細胞療法として実臨床でも多くの症例に使用され,近年飛躍的進歩を遂げた.さらに難治性の固形がんにも有効なCAR-T療法の開発をめざして,多くの研究者がさまざまな次世代CAR-T細胞の研究を行っている.われわれは,iPSC技術とゲノム編集技術を用いることで,より効果的で耐久性の強い次世代CAR-T細胞の研究開発を進めている.本稿では,その取り組みについて紹介する.

次世代CAR-T療法,iPSC由来T細胞,ゲノム編集,“off-the-shelf”T細胞療法

この記事は有料記事です

(残り約6,200文字)

  • 【スマホで読める実験医学】iPSC技術とゲノム編集技術を用いた次世代CAR-T療法の開発
    550円