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非腫瘍性疾患へのCAR-T細胞の応用

The application of CAR-T cells to non-neoplastic diseases
木村 亨
Toru Kimura:General Thoracic Surgery, Osaka University Graduate School of Medicine(大阪大学大学院医学系研究科呼吸器外科学)
10.18958/7371-00001-0000629-00

血液腫瘍へのCAR-T細胞療法の臨床応用,COVID-19パンデミックに伴うmRNAワクチンの普及などにより,遺伝子導入細胞の投与や核酸医薬の有効性・安全性と問題点が明らかになる中で,難治性の非腫瘍性疾患に対する新たな治療手段として,そうした知見を活かしたCAR-T細胞療法の可能性が探索されている.非腫瘍性疾患においてCARの標的とするものの特徴,CAR-T細胞そのものの作製技術や考え方の変化について考察しながら,非腫瘍性疾患の治療に対するCAR-T細胞療法の応用に向けた臨床・基礎研究の現状を概観し,その将来を展望する.

感染症,自己免疫疾患,組織線維化,FAP(fibroblast activation protein),in vivo CAR-T細胞

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