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高サイトカイン血症と単球・マクロファージ

Role of monocyte/macrophage in hypercytokinemia
金山剛士,樗木俊聡
Masashi Kanayama/Toshiaki Ohteki:Department of Biodefense Research,Medical Research Institute, Tokyo Medical and Dental University(TMDU)(東京医科歯科大学難治疾患研究所 生体防御学分野)
10.18958/6765-00001-0000692-00

COVID-19におけるサイトカインストームやCAR-T細胞療法の副作用であるサイトカイン放出症候群(CRS)など,高サイトカイン血症を特徴とする全身性の炎症は免疫系の暴走により引き起こされ,時に致命的なリスクとなる深刻な病態である.このような炎症病態では,疾患ごとに異なる機序で単球やマクロファージの活性化が誘導され,炎症の維持・進展に寄与している.本稿では高サイトカイン血症における単球系列細胞活性化のメカニズムを網羅的に解説するとともに,単球の供給に重要な造血応答の解析法について述べる.

マクロファージ,単球,炎症,感染症,高サイトカイン血症

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