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がん微小環境における免疫制御とサイトカインストーム

Immune regulation in cancer microenvironment via cytokine production
仲島由佳,茶本健司
Yuka Nakajima/Kenji Chamoto:Department of Immunology and Genomic Medicine, Graduate School of Medicine, Kyoto University(京都大学大学院医学研究科 免疫ゲノム医学講座)
10.18958/6765-00001-0000697-00

がんはサイトカインの産生などを介し,強い免疫抑制を誘導することで免疫の攻撃から逃れている.近年,免疫チェックポイント療法や養子免疫細胞療法が高い効果を示し,がんの治療法が変化しつつある.しかしこれらの療法では一部の患者で過剰免疫応答による副作用が生じることがわかってきており,サイトカインストームが引き起こされる可能性も示されている.本稿では,サイトカインを介した抗腫瘍免疫の作用機序,またそれに伴う副作用としてのサイトカインストームについて,現状と今後の展望を概説したい.

がん微小環境,細胞傷害性CD8陽性T細胞,免疫チェックポイント阻害剤,遺伝子改変T細胞

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