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cGAS-STING経路は細胞老化による炎症反応を誘発するcGAS-STING経路がいま熱い!明かされる多彩な生命現象への関与と高まる治療標的としての期待

高橋暁子/原 英二
Akiko Takahashi1)/Eiji Hara2):Project for Cellular Senescence, Cancer Institute, JFCR1)/Department of Molecular Microbiology, Research Institute for Microbial Diseases, Osaka University2)〔(公財)がん研究会がん研究所細胞老化プロジェクト1)/大阪大学微生物病研究所遺伝子生物学分野2)
10.18958/6817-00002-0000749-00

cGAS-STING経路は,もともと,ウイルスが宿主の細胞質にもち込む“非自己DNA”に応答して自然免疫応答を活性化する経路として同定された.しかしながら,細胞質に漏出した“自己DNA”であっても細胞質に漏出して本経路を活性化し,炎症病態を引き起こすことが明らかになり,大きな注目を集めている.本特集では,STING研究の最先端を走る研究者に基礎・臨床分野の最先端の知見を紹介していただく.爆発的な勢いで研究が加速しているcGAS-STING経路の全貌を俯瞰する機会になれば幸いである.(企画/田口友彦)

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  • 【スマホで読める実験医学】cGAS-STING経路は細胞老化による炎症反応を誘発する cGAS-STING経路がいま熱い!明かされる多彩な生命現象への関与と高まる治療標的としての期待
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