実験医学増刊 Vol.24 No.13

形と運動を司る細胞のダイナミクス

最新技術による分子機構の解明から疾患治療への展開まで

  • 竹縄忠臣,遠藤 剛/編
  • 2006年08月04日発行
  • B5判
  • 248ページ
  • ISBN 978-4-7581-0272-8
  • 定価:5,400円+税
  • 在庫:なし
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今注目の,細胞骨格・細胞運動・細胞接着研究の最新の動向がよくわかる!細胞の形作りや運動制御の分子機構から,最先端の研究を可能にするテクノロジー,癌などの疾患治療への応用までを幅広く網羅した1冊です.

目次

序:細胞の形,細胞の運動を制御する細胞骨格と接着【竹縄忠臣】

  • 細胞骨格系の調節
  • 細胞遊走の基本的原理
  • メッシュ状のアクチンフィラメントである葉状仮足が推進力を生み出す
  • 細胞接着と細胞骨格
  • 新たな技術開発による展開
  • 細胞接着や細胞運動異常と疾患

第1章 細胞の形の制御

1. 《概説》細胞を形作る構成要素:膜,細胞骨格,接着【末次志郎】

  • 細胞膜,生体膜(plasma membrane)
  • 細胞骨格(cytoskeleton)
  • 細胞接着(cell adhesion)

2. LglとaPKC-PAR複合体による細胞極性の制御機構【堀越洋輔,大野茂男】

  • 進化的に保存されたaPKC-PAR複合体と細胞極性の制御
  • LglとaPKC-PAR複合体を介した細胞極性の制御

3. アクチン細胞骨格系の制御機構 RhoファミリーGタンパク質【根岸 学,加藤裕教】

  • RhoA-Rhoキナーゼによるストレスファイバー形成
  • RhoA-mDia によるアクチン重合作用
  • Cdc42-N-WASPによるアクチン重合の制御
  • Rac1-WAVEによるアクチン重合の制御

4. 微小管ダイナミクスと配向を制御する分子機構【清末優子】

  • 微小管の動的不安定性(ダイナミックインスタビリティ)
  • 微小管ダイナミクスを制御する因子
  • 細胞内の微小管の配向
  • 運動する細胞で微小管の非対称配置を生み出す分子機構

5. 微小管結合タンパク質による細胞膜変形とエンドサイトーシスの制御【上江洲章吉,中西宏之】

  • 新しい微小管結合タンパク質p100(SGIP1α)
  • FCH・EFC/F-BARドメインタンパク質
  • ENTHドメインタンパク質
  • クラスリン依存性エンドサイトーシスにおける微小管の役割

6. 中間径フィラメントの構築制御とシグナルクロストーク【井澤一郎,稲垣昌樹】

  • リン酸化によるIF構築制御
  • 細胞接着・細胞骨格タンパク質とIF構築制御
  • 分子シャペロンによるIF構築制御
  • IFとアポトーシス
  • IFと分子・小胞輸送 および細胞内小器官

7. アクチン細胞骨格とアクチン調節タンパク質【馬渕一誠,渡邊直樹,寺崎朝子,高稲正勝,斧 正一郎】

  • アクチンの性質
  • アクチン調節タンパク質

8. 生体膜の形状を決定するタンパク質〜アクチン細胞骨格制御におけるその役割【伊藤俊樹】

  • 生体膜を変形させるタンパク質
  • オルガネラの形態維持を行うタンパク質
  • 生体膜のカーブを認識するタンパク質(Curvatureセンサー)
  • 細胞膜でのアクチン重合と膜の形状制御

第2章 細胞運動制御

1. 《概説》細胞遊走:その様式と分子機構【遠藤 剛】

  • 2D基質上での培養細胞の遊走
  • 3Dマトリックス中での培養細胞の遊走
  • 発生・再生過程における細胞遊走
  • 癌細胞の浸潤

2. 化学遊走因子濃度勾配認識と先導端(leading edge)発生【佐々木敦朗,Richard A. Firtel】

  • 走化運動中の細胞内イベント
  • PI3Kシグナルによる先端部へのシグナル分子の集積
  • Rasによる走化因子濃度勾配識別とPI3Kの局所的活性化
  • TORによる細胞極性維持機構
  • 先導端でRas/PI3Kの活性化はフィードバック機構により増幅される

3. 糸状仮足形成,葉状仮足形成と運動力の発生【末次志郎】

  • 移動先端でみられるアクチンフィラメント構造
  • 細胞内でのアクチン重合活性化メカニズム
  • 重合核形成メカニズムと仮足形成
  • アクチンフィラメントによる力の発生「爪車モデル」

4. 単細胞遊走と集団遊走【山崎大輔,竹縄忠臣】

  • 集団遊走の定義
  • 生体内で認められる集団遊走
  • 集団遊走のメカニズム
  • 運動様式の可塑性

5. SHPチロシンホスファターゼによる細胞運動・細胞接着制御【村田陽二,的崎 尚】

  • チロシンホスファターゼSHP-1とSHP-2
  • SHP-1/-2による細胞運動と接着の制御
  • CD47-SHPS-1-SHP-1/-2系による細胞運動制御

第3章 細胞と外部環境

1. 《概説》細胞接着と細胞骨格【扇田久和,高井義美】

  • 細胞と細胞外基質との接着
  • 細胞と細胞との接着
  • 細胞の運動・増殖から細胞間接着の形成
  • 細胞間接着から細胞極性の形成

2. カドヘリン依存性細胞間接着〜カドヘリン・カテニン複合体による細胞間接着の調節【冨永純司,永渕昭良】

  • カドヘリン・カテニン複合体
  • カドヘリン依存性細胞間接着による神経突起伸張と細胞の移動の調節
  • カドヘリン依存性細胞間接着の調節
  • βカテニンのチロシンのリン酸化

3. ネクチンとネクチン様分子による細胞の接着,極性形成,運動,増殖の制御機構【佐藤龍洋,藤田直之,高井義美】

  • ネクチンとネクチン様分子
  • Necl-5による細胞の運動と増殖の制御とその機構
  • ネクチンによる細胞間接着の形成とその機構
  • 細胞-基質間接着と細胞間接着のクロストーク
  • ネクチンによるTJの形成の制御機構
  • ネクチンと細胞極性因子のクロストーク

4. タイトジャンクションを構成する膜タンパク質の最近の話題【池ノ内順一,古瀬幹夫,月田承一郎】

  • 2細胞間接着を担う細胞間接着分子クローディン
  • 3細胞結合に局在するトリセルリンの発見

5. 細胞-細胞外基質間接着〜インテグリン裏打ちタンパク質による接着構造のターンオーバーと運動の制御【木岡紀幸,満島 勝,高橋穂波,植田和光】

  • インテグリン裏打ちタンパク質による接着斑安定化
  • インテグリン裏打ちタンパク質による接着斑の崩壊,ターンオーバーの促進
  • 接着構造のターンオーバーの制御因子
  • 細胞-細胞外基質間接着とアクチン重合の協調的制御

6. 細胞運動を制御するプロテアーゼ:MT1-MMP【伊藤義文】

  • MT1-MMPの細胞運動促進機構
  • MT1-MMP依存的細胞運動の制御

第4章 新たな研究ストラテジー

1. 生体内イメージングによる癌細胞運動の観察【山口英樹】

  • 生体内イメージング
  • 生体内での癌細胞の運動機構
  • 浸潤突起とイントラバセーション

2. 細胞遊走研究のパラダイムシフト 〜二次元から三次元へ【栗栖修作】

  • 生体内の微小環境と細胞外基質(ECM)
  • 三次元培養モデルと実験法
  • 三次元培養系がもたらす細胞遊走の新展開

3. 脂質結合モジュールによるイノシトールリン脂質動態解析【佐々木雄彦,渡辺健一,鈴木 聡】

  • イノシトールリン脂質とタンパク質との結合様式
  • イノシトールリン脂質可視化プローブによる局在解析

4. 単分子スペックル顕微鏡によるアクチンダイナミックス観察【渡邊直樹】

  • 蛍光単分子スペックル法によるアクチン重合動態解析
  • 測定法の違いによるアクチン動態の捉えられ方の相違
  • 単分子スペックルデータにもとづくアクチン脱重合モデル化

第5章 細胞と形態形成・疾患

1. からだ作りにみる上皮-間充織転換【吉野剛史,仲矢由紀子,高橋淑子】

  • 上皮-間充織転換は細胞の「巧みな戦略」
  • 癌生物学とEMT-しかし生体内におけるEMT解析は難しい
  • 培養細胞を用いた脱上皮化現象の分子メカニズム
  • EMTを生体内で解析する
  • ショウジョウバエをモデル生物としたEMT制御機構の解析
  • ニワトリ胚の細胞追跡とEMT研究
  • 神経冠細胞の出現を支えるEMT
  • 新しいモデル系としての体腔上皮とその有効性
  • トリ胚体節形成をモデルとした初めてのMET解析

2. 神経細胞移動とリーリン【馬場 敦,服部光治】

  • リーリンタンパク質の構造
  • リーリンの生理的機能
  • リーリン受容体の下流シグナル
  • おそらくリーリンの下流にはない細胞内情報伝達系

3. WASP機能障害と血液細胞異常【小田 淳】

  • WASPの構造と翻訳後修飾
  • 細胞および個体レベルのアクチン重合とWASP
  • WAS,XLT,XLN患者WASP遺伝子の異常と血液細胞の異常の関連性

4. 筋形成・筋再生とWASP ファミリー【遠藤 剛,高野和儀】

  • 発生過程における筋前駆細胞の遊走
  • 筋再生における衛星細胞の遊走
  • 筋肥大におけるWASPファミリーの役割

5. 癌の浸潤,転移とアクチン細胞骨格による浸潤突起形成【及川 司】

  • 細胞運動と浸潤突起
  • 浸潤突起形成に至るシグナル
  • 浸潤突起形成にかかわるアクチン細胞骨格調節分子

6. デスモソームカドヘリンの接着障害と水疱症【西藤公司,天谷雅行】

  • デスモグレイン(Dsg)の構造と発現分布
  • Dsgの接着障害が関与する水疱症
  • Dsgの接着障害と動物の水疱症: ブタ滲出性表皮炎

7. インテグリンと病態【冨山佳昭】

  • インテグリンの構造
  • 血小板無力症の病態
  • 血小板無力症における分子異常
  • 血栓性疾患の分子標的としてのインテグリン

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