新ビジュアル薬剤師実務シリーズ:上 薬剤師業務の基本[知識・態度]〜薬局管理から服薬指導,リスクマネジメント,在宅医療,後発医薬品,病棟業務まで
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新ビジュアル薬剤師実務シリーズ

上 薬剤師業務の基本[知識・態度]

薬局管理から服薬指導,リスクマネジメント,在宅医療,後発医薬品,病棟業務まで

  • 上村直樹,平井みどり/監,下平秀夫,青山隆夫/編
  • 2013年09月26日発行
  • B5判
  • 311ページ
  • ISBN 978-4-7581-0929-1
  • 定価:4,180円(本体3,800円+税)
  • 注文不可
    在庫:なし
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写真や図が豊富でわかりやすいと薬学生,新人薬剤師に大好評の教科書を大幅改訂!実務実習モデル・コアカリキュラムを完全網羅し,各LSに対応する本文の頁がわかる一覧表付き.CBT対策に役立つ演習問題も掲載!

目次

第1章 薬剤師業務の変遷と今後の展望

1.病院薬剤師【平井みどり】

(1) 病院・病棟と薬剤師の歴史をふり返る
(2) 病院薬剤師業務の移り変わり
(3) これからの病院薬剤師
  • チーム医療などへの参加
  • 治療への主体的な関与

2.薬局薬剤師【上村直樹】

(1) 薬局薬剤師業務の変遷
(2) これからの薬局薬剤師をとり巻く環境
(3) これからの薬剤師に求められるもの
  • 知識・技能・態度
  • チーム医療

第2章 薬剤師倫理と態度【下平秀夫】

(1) 医療の担い手としての倫理規範
(2) 身だしなみ・言葉づかい
(3) 薬局に関する法令
(4) 守秘義務・個人情報の保護
  • 守秘義務
  • 個人情報保護
(5) 病院薬剤師に求められる倫理とは
  • 治験における倫理面での役割
  • 院内製剤における倫理面での役割

第3章 薬剤師業務

1.病院【奥山 清】

(1) 病院薬剤師の業務と役割
(2) 病院薬剤師の心得
(3) 病棟業務
(4) チーム医療
  • 感染対策チーム
  • 褥創ケアチーム
  • 糖尿病のチーム医療
  • 栄養サポートチーム
  • 緩和ケアチーム
  • がん化学療法
(5) 治験管理業務と市販後調査
(6) 専門薬剤師
(7) 院内委員会
(8) 薬薬連携

2.薬局【下平秀夫】

(1) 医薬分業とかかりつけ薬局
  • 医薬分業のメリットとデメリット
  • かかりつけ薬局
(2) 薬局薬剤師の役割
(3) 薬局業務運営ガイドライン
(4) 構造設備
  • 薬局の構造設備の基準(薬局等構造設備規則)
  • 薬局の独立性と立地
  • 薬局の掲示物
  • 待合室,一般用医薬品などの陳列
  • 処方受付・投薬カウンター
  • 調剤室
  • 医薬品倉庫
  • 情報公開・安全管理体制の整備
(5) 薬局開設者
(6) 管理薬剤師
(7) 調剤録
(8) 調剤報酬と保険請求
  • 医療保障制度
  • 保険処方せん
  • 保険薬局・保険薬剤師
  • 保険調剤報酬
(9) 薬局の地域医療連携

第4章 服薬指導

1.服薬指導【高橋 寛】

(1) 服薬指導とは
  • 服薬指導の目的
  • 具体的指導内容[患者に伝える内容とは?]
  • 服薬指導を進める上でのポイント
  • 服薬指導の手法とその利点・欠点
(2) 服薬指導時の態度
  • 共感的態度で接する
  • 閉じた質問と開いた質問を使い分ける
  • プライバシーに配慮する
  • 話す時のポイント
  • 処方せん・薬歴内容の把握
(3) 服薬指導の手順
  • 事前準備
  • 導入
  • 情報収集
  • 情報提供
  • 質問を受ける
  • あいさつ
  • 薬歴の記載

2.薬歴管理【高橋 寛】

(1) 薬歴とは(薬歴管理の意義)
(2) 薬歴管理の目的
(3) 薬歴の形式
(4) 薬歴簿の記載内容
  • 患者についての記録(患者の基本的情報)
  • 処方についての記録(処方した医療機関名および保険医氏名・処方日・処方内容など)
  • 調剤についての記録(調剤日・処方内容に関する疑義照会の要点など)
  • 服薬指導で得られる情報の記録(日々の記録)
(5) 薬歴の記載方法
  • 患者に属する基本的な情報
  • 処方内容に伴う経過的な情報
  • 記載方式について
(6) 電子薬歴について
  • 電子薬歴
  • レセプトコンピュータとの連動性について
  • 電子薬歴の特徴
  • 電子薬歴の実際の運用
(7) 薬歴簿の保管・管理について
  • 保管形態
  • 保管場所
  • 薬歴簿の整理と分類
(8) 薬歴を用いたリスクマネジメント事例

3.お薬手帳【高橋 寛】

(1) お薬手帳とは
(2) お薬手帳の利点
(3) お薬手帳に記載する事項
(4) その他の工夫

4.患者への情報提供【高橋 寛】

(1) 患者が必要としている情報
(2) 薬剤情報提供文書
  • 薬剤情報提供文書の意義
  • 義務化された薬剤師の情報提供
  • 薬剤情報提供文書の記載項目
  • 薬剤情報提供文書の注意点
  • 実際に工夫している点

5.注意を要する疾患,小児,妊婦・授乳婦,高齢者への服薬指導【高橋 寛】

(1) 注意を要する疾患について
(2) 小児への服薬指導
  • 小児への服薬指導のポイント
  • 小児への散剤の飲ませ方の工夫
  • 小児薬用量
  • その他の注意事項
(3) 妊婦や授乳婦への服薬指導
  • 妊婦や授乳婦への服薬指導のポイント
  • 妊婦への薬剤投与の原則
(4) 高齢者への服薬指導
  • 高齢者の特徴
  • 高齢者への服薬指導のポイント

第5章 医薬品管理

1.医薬品管理の目的,意義【奥山 清】

(1) 医薬品管理とは
(2) 施設による違い

2.品質管理【奥山 清】

(1) 保存条件
(2) 医薬品の有効期限
(3) 法的な規制
(4) 医薬品情報と安全管理
  • 医薬品情報について
  • 医薬品安全管理の重要性

3.在庫管理【奥山 清】

(1) 在庫管理とは
(2) 在庫管理業務の流れ
(3) 保険薬局と病院,施設規模による在庫管理の違い
  • 保険薬局
  • 病院
  • 規模による違い
(4) (保険)薬局における適正在庫の確保
(5) 医薬品卸業者とMS
(6) (保険)薬局における在庫管理システム
(7) 他薬局への分割販売(零売)

4.法的管理が義務付けられている医薬品【花島邦彦/奥山 清】

(1) 規制医薬品とは
(2) 劇薬
  • 劇薬とは
  • 劇薬の管理・保管
  • 劇薬の調剤
(3) 毒薬
  • 毒薬とは
  • 毒薬の管理・保管
  • 毒薬の調剤
(4) 麻薬
  • 麻薬とは
  • 麻薬を取り扱うための免許
  • 麻薬の譲渡・譲受
  • 麻薬の保管
  • 帳簿への記録
  • 麻薬の調剤
  • 病棟における麻薬管理
  • 在宅医療における麻薬管理
  • 麻薬の廃棄
  • 事故届
  • 年間届
(5) 覚せい剤原料
  • 覚せい剤原料とは
  • 覚せい剤原料の譲渡・譲受
  • 覚せい剤原料の保管
  • 覚せい剤原料の調剤
  • 覚せい剤原料の廃棄
(6) 向精神薬
  • 向精神薬とは
  • 向精神薬の譲渡・譲受
  • 向精神薬の保管
  • 向精神薬の記録
  • 向精神薬の廃棄
  • 向精神薬の調剤
  • その他:調剤時に処方医に確認を要する薬剤
(7) 特定生物由来製品

第6章 医薬品情報管理

1.医薬品情報管理の意義と目的【若林 進】

2.病院における医薬品情報管理─医療従事者向けを中心に【若林 進】

(1) 医薬品情報の収集
  • 個々の医薬品に関する情報
  • 副作用などの情報源
(2) 医療関係者からのQ&A(受動的情報提供)
  • 医薬品識別に関するQ&A
  • 医薬品から病名を考えるQ&A
  • 病名から医薬品を考えるQ&A
  • 配合変化・安定性に関するQ&A
  • 副作用・相互作用に関するQ&A
  • 薬物中毒などに関するQ&A
  • 院内製剤に関するQ&A
  • 一般用医薬品に関するQ&A
  • 医事,薬事に関するQ&A
  • その他のQ&A
(3) 医療関係者への情報発信(能動的情報提供)
  • 院内定期刊行物(院内報)による情報提供
  • 院内医薬品集の作成
  • 院内ホームページなどによる情報提供
  • オーダリングシステム,電子カルテシステムを利用した情報提供
(4) 患者への情報提供
  • 製薬会社が作成する患者向け医薬品情報
  • 施設内で作成する患者向け医薬品情報
  • その他の患者向け医薬品情報
(5) 副作用報告制度
  • 市販直後調査制度
  • 医薬品安全性情報報告書

3.薬局における医薬品情報管理─患者向けを中心に【下平秀夫】

(1) 薬局における医薬品情報業務の特徴
(2) 薬局が利用する主な情報源
  • 医薬品インタビューフォームの活用
  • SNSの活用
  • 雑誌
  • 医薬品卸からの情報
  • 製薬企業からの情報
(3) 薬局に備える主な書籍
(4) 医薬品情報に関わるWebサイト
(5) 薬局が行う情報提供
  • 患者・生活者への情報提供
  • 問い合わせに対する報告事例
  • DEM
(6) セルフメディケーション情報
  • 一般用医薬品の添付文書
  • 健康関連情報

第7章 リスクマネジメント

1.リスクマネジメントとは【伊藤由紀】

2.ハイリスク薬管理【伊藤由紀】

(1) ハイリスク薬とは
(2) ハイリスク薬の薬学的管理指導
  • 病院
  • 薬局
  • 注意すべき薬剤
(3) ハイリスク薬の薬剤服用歴管理指導の業務手順と方法

3.調剤過誤防止・インシデント報告【伊藤由紀】

(1) 調剤過誤防止
(2) ハインリッヒの法則
(3) インシデント報告
(4) 調剤過誤の実際
(5) 調剤過誤および調剤事故の原因
  • ヒューマンエラー
  • システムエラー
(6) 患者も味方に
(7) リスク回避の立案および実施
  • 薬品棚の位置の工夫の例
  • 表示方法の工夫の例
  • その他の工夫の例
(8) 調剤の過程における具体的な調剤過誤防止例について
  • 調剤から鑑査まで
  • 充填作業について
  • 薬剤の交付について

4.院内における医療安全管理【小茂田昌代】

(1) 多職種チームに必要な医療安全の基本ーより安全なチームを目指して「TeamSTEPPS」
(2) 医療機関における医療安全管理体制
  • 医療機関に求められる医療安全対策
  • 医療機関に求められる医療安全組織体制
(3) 薬剤師に求められる医療安全の役割
  • 薬剤師自らの過誤を減らす体制の整備
  • 安全なチーム作りへの貢献
  • 患者安全への貢献

5.感染制御【小茂田昌代/影山惠美子】

(1) 感染制御の基本
  • 標準予防策と感染経路別予防策
  • 手指衛生・咳エチケット
  • 消毒・滅菌
(2) 感染対策の組織・活動など
  • 感染対策における薬剤師の役割
  • 抗菌薬の投与設計

6.過去に学ぶ調剤過誤の例【小茂田昌代】

(1) 事例:ベナンバックス医療過誤
(2) 解説
(3) 判決

第8章 在宅医療【伊集院一成】

(1) 在宅医療とは
(2) 在宅医療の流れ
(3) 訪問指導のための準備
  • 届出
  • 必要な書類
  • 在宅訪問に必要な設備
(4) 訪問指導の流れ
  • 処方医からの情報提供
  • 薬学的管理指導計画書策定
  • 処方せん受付
  • 調剤
  • 患者宅へ電話連絡,訪問指導
  • 薬歴および報告書の作成
(5) 在宅医療で使用する器材
(6) チーム医療としての在宅医療
(7) 緩和医療との関わり
(8) 在宅医療に取り組むためには
(9) 在宅における服薬支援方法

第9章 薬剤管理指導・病棟薬剤業務【長谷部 忍】

(1) 病棟業務の概説
  • 病棟薬剤業務と薬剤管理指導業務
  • 入院患者に対する服薬指導の基本
  • 薬物療法の評価
  • 記録と情報提供
  • ハイリスク薬における薬剤管理指導業務
  • その他
(2) 病棟業務の実際
  • 入院時持参薬管理業務
  • がん化学療法施行患者に対する病棟業務(ハイリスク薬)
  • その他,代表的な病棟業務の一例
(3) 医薬品安全性情報管理体制
(4) 病棟薬品管理

第10章 薬剤師が行うフィジカルアセスメント【平井みどり】

(1) 薬剤師とフィジカルアセスメント
(2) バイタルサインとフィジカルアセスメントの違いとは
  • バイタルサイン
  • フィジカルアセスメント
(3) なぜフィジカルアセスメントが必要か
(4) 専門家でない薬剤師が行うアセスメントについて
(5) コミュニケーションの1つとしてのフィジカルアセスメント
(6) 学習の必要性
  • バイタルサインと解剖学・生理学的知識
  • 正常とは何かを充分理解しておくこと
  • 違った視点からの情報収集の重要性
  • 目的を間違えないこと・薬物治療を適正に行う上での行動であることを常に忘れない

第11章 薬局に特殊な業務

1.休日・夜間・緊急災害時対応【近藤剛弘】

(1) 休日・夜間対応
  • 休日・夜間における薬剤師の役割
  • 休日・夜間における薬局の対応
  • 休日・夜間における地区・地域薬剤師会の対応
(2) 緊急災害時対応
  • 災害時の医薬品などの備蓄および供給体制
  • 災害時における薬剤師の救援活動

2.学校薬剤師【塚原俊夫】

(1) 学校薬剤師の歴史
(2) 学校薬剤師の職務について
  • 環境検査について
  • 健康相談と保健指導への参画
  • 学校の健康教育への役割について
  • これからの学校薬剤師

3.薬局製剤・漢方製剤【塚原俊夫】

(1) 薬局製剤とは
(2) 具体的な薬局製剤
(3) 薬局製剤のはじまり
  • 薬律に基づく製剤
  • 薬局売薬と公定処方45処方
  • 国民医薬品集収載品
  • 現在の状況:日本薬局方と漢方製剤
(4) 薬局製剤の製造販売において守るべき法律項目と義務
  • 申請届出について
  • 義務
  • 医薬品副作用健康被害救済制度
(5) 薬局製剤の要件について
(6) 代表的な薬局製剤を作成してみよう
  • 薬局製剤の製造の一連の流れ
  • 感冒剤13号Aを作成してみよう
(7) 薬局製剤の品質管理
(8) 薬局製剤の販売について
(9) 薬局製剤のもつ意味について

4.ドーピング防止活動【塚原俊夫】

(1) ドーピングとは
(2) ドーピング防止活動
(3) うっかりドーピングを防ぐためには
(4) スポーツファーマシスト
(5) 禁止物質・禁止方法について
(6) これからのスポーツファーマシストに期待されること

第12章 セルフメディケーションの支援

1.セルフメディケーションとは【鹿村恵明】

2.一般用医薬品の定義,スイッチOTCとダイレクトOTC【鹿村恵明】

(1) 一般用医薬品
(2) スイッチOTCとダイレクトOTC
  • スイッチOTCとは
  • ダイレクトOTCとは
(3) 顧客(来局者)応対のシミュレーション

3.リスク分類と法律【鹿村恵明】

(1) 一般用医薬品の販売形態
(2) 一般用医薬品のリスク区分
(3) 情報提供
(4) 薬局における掲示事項(一般用医薬品関係)

4.副作用防止(一般用医薬品)【塚原俊夫】

(1) 一般用医薬品による副作用報告
(2) おさえなくてはいけない副作用
  • 薬理作用から予測できる副作用
  • 予測できないアレルギーによる副作用
  • 長期連用による副作用
(3) 一般用医薬品の副作用と添付文書
  • 添付文書の副作用項目の確認
  • 医薬品販売時にまず確認する事項
(4) 副作用が起こった場合の対処について
  • 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度
  • 医薬品副作用救済制度

5.医薬部外品・化粧品【塚原俊夫】

(1) 医薬部外品
(2) 化粧品

6.機能性食品【塚原俊夫】

(1) 特定保健用食品(特保)
(2) 栄養機能食品

7.医療機器【塚原俊夫】

8.毒物・劇物【塚原俊夫】

(1) 貯蔵
(2) 譲渡・販売
(3) 情報の提供義務(MSDS)
(4) 事故・盗難の際の措置
教科書採用者の声
  • 実務手技の本質に大きな変更はないもの、近年の医薬品の多様化に伴い、様々な調剤手技・方法が必要になっている。また、診療報酬改定に伴う薬剤師業務内容の変化、薬価改定に伴う医薬品の変更など医療現場では常に変化している。現在、残念ながらこのような現状に合うテキストはほとんどなく、講義において修正・補足を行っている現状である。しかしながら、限られた時間内で膨大な内容を講義するにあたり、このようなところに時間を要することは決して好ましいことだとは思えない。今回、上梓された「新ビジュアル薬剤師実務シリーズ」は最新の内容を十分に反映しており、また、説明をするのが難しい実技部分を動画でみることができるなど、新しい試みも盛り込まれており、実務系のテキストとして最適であると考える。(私大薬学部教員)
  • 写真がたくさん載っているため、実務実習前に行う講義でも、学生に現場をイメージさせやすい。(私大薬学部教員)
書評・感想
  • すごい!この本.これが本書を一読した時の素直な感想. 何がすごいか? 病院の薬剤部,地域の薬局に薬剤師として勤務するのに必要な事柄がすべて盛り込まれており,しかも写真と一緒なので大変分かりやすい.

    まず,感動したのがコンテンツの充実ぶりである.薬学6年生で半年間の実習が実施されることが決まり,本書の前身である「ビジュアル薬剤師実務シリーズ全4巻」が製作されたと思われる.そういう切羽詰まった状況であったからこそできたのかもしれないが,それまで地道な積み重ねがなかったら,これほど充実した書籍は作れなかったであろう.何より,執筆された方々の使命感,熱い思いが伝わってくる1冊である.

    調剤技術などの技術,巻末の問題の解答と解説は,QRコードによりスマートフォンでいつでもどこでもすぐに見られる,実務実習モデル・コアカリキュラムと本文参照ページの対応表があるなど,現場でも実習時でも,いつでもどこでも確認できる仕組みになっており,便利である.

    さらに,薬剤師を取り巻く環境や制度に合わせ,東日本大震災における薬剤師の活動,登録販売業者の出現,後発品の促進,フィジカルアセスメントの普及などに対する薬剤師の取るべき対応など,新コンテンツも盛り込まれたのに2冊にコンパクトにまとめられている.

    薬学生,新人薬剤師,6年制制度のできる前に卒業し,十分な薬剤教育を受けておられない薬剤師,薬剤実習指導担当者,製薬企業から薬剤師への転身を考えている方・転身された方など,いろんな方にお勧めしたい.本書を読み終えたら,薬剤師としての誇りを感じられる名書である.

    渡邉昭彦 『ファルマシア2014年6月号』より転載
  • 本書は薬剤師業務の基本を上下2巻に分けて解説した書籍である。上巻では、薬局管理から服薬指導、リスクマネジメント、在宅医療、後発医薬品、病棟業務までの「知識・態度」が、下巻では処方せん受付から調剤、鑑査までの病院・薬局の実務の「技能」が解説されている。

    初版は4分冊で、薬局版2巻、病院版2巻となっていたが、調剤実務や法規などの薬局と病院での重複部分が統括されて新シリーズでは2巻にまとめられた。

    本書は日本薬学会薬学教育モデル・コアカリキュラムの実務実習事前学習と薬局実務実習および病院実務実習の方略に沿って執筆されている。執筆には、病院や薬局で薬剤師として活躍されている方々と薬系大学の臨床系教員があたり、医療現場の最新の状況が反映された内容となっている。各章の冒頭には「実習のPoint」が書かれ、章末には「Advice」と「章末問題」があることで、学習者がその章で何を学ぶべきか明確にわかる。

    本書の特筆すべき点は本のタイトルにもあるビジュアルであるという点である。医薬品の現物や医薬品棚、倉庫、調剤機器などの設備、調剤操作の流れなどが、カラー刷りの写真をふんだんに使って解説され臨場感のあるものとなっていてわかりやすい。特に、調剤(内服のみならず注射も含めて)に関わる技能の説明は圧巻である。

    薬学生の実務実習事前学習にはもちろんのこと、既卒で調剤経験がないが、薬剤師としてこれから働きたいという方々にも必携の冊子であると思う。

    望月眞弓(慶應義塾大学薬学部長) 『薬事 2014年1月号』より転載

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  • 【本書名】新ビジュアル薬剤師実務シリーズ:上 薬剤師業務の基本[知識・態度]〜薬局管理から服薬指導,リスクマネジメント,在宅医療,後発医薬品,病棟業務まで
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