エッセンシャル発生生物学

Section 1　発生生物学の基本原理
１．発生生物学の隆盛
発生生物学の歴史
生物学における中心的存在
社会へのインパクト
将来におけるインパクト

２．発生における一般的な問題
核の全能性と動物のクローニング

３．発生に関わる重要な分子群
遺伝子
シグナル系
細胞骨格
細胞接着分子

■補足　発生において重要な遺伝子産物
・転写因子ファミリー　
・誘導因子ファミリー　
・細胞接着分子　
・細胞外基質構成要素　

４．発生における共通現象
配偶子形成
受精
初期発生
形態形成の過程
発生機構の進化

５．発生遺伝学
発生変異動物
突然変異体のスクリーニング
遺伝子クローニング
トランスジェニック生物の作製
発生遺伝学の限界

６．実験発生学
正常発生
発生における運命拘束
運命拘束のプロセス
ホメオティック遺伝子

７．発生研究に必要な技術
顕微鏡技術
生化学的手法による遺伝子発現の解析
組織学的染色法
微少注入
細胞標識法
レポーター遺伝子

Section 2　発生研究に用いられる主なモデル生物
８．発生研究のためのモデル生物
手に入りやすさとかかる費用
胚へのアクセスと微小操作
遺伝学と染色体地図
関連事項

９．アフリカツメガエル
卵の形成，成熟，受精
胚発生
アフリカツメガエルを用いた実験方法
領域の特異化
誘導の相互作用

10．ゼブラフィッシュ
正常発生
突然変異誘発によるスクリーニング
領域の特異化

11．ニワトリ
正常発生
初期胚における領域の特異化
ニワトリの器官形成

12．マウス
正常発生
マウスの発生工学
発生における領域の特異化
その他の重要トピックス

13．ショウジョウバエ
昆虫の発生様式
正常発生
ショウジョウバエの発生遺伝学
発生プログラムの概説
背腹軸に沿ったパターン化
前後軸に沿ったパターン化システム

14．線虫
正常発生
胚における領域の特異化
胚期以降の発生の解析
プログラム細胞死

Section 3　器官形成と再生
15．組織の成り立ち
上皮組織
結合組織
筋
神経組織
血液および血管

16．神経系の発生
構造と細胞種についての概説
神経板の前後パターン化
神経管の背腹パターン化
神経分化とグリア分化
神経堤
神経連絡の発生

17．中胚葉由来器官の発生
体節形成
腎臓の発生
生殖腺の発生
四肢の発生

18．ショウジョウバエの成虫原基
変態
幼虫の発生に関する遺伝学的研究
有糸分裂組換え
成虫原基の発生
翅原基の領域パターン化
肢原基の領域パターン化

19．幹細胞と組織の成長
サイズとプロポーション
更新する組織
身長の増加
生後の成長と分化の異常
癌

20．失われた部分の再生
動物種による再生能力の違い
プラナリアの再生
脊椎動物の四肢の再生

遺伝子・因子の読み方一覧