マウス3T3やラットRAT1などの線維芽細胞をin vitroで培養すると,全体がconfluentになった時点で細胞の増殖は停止する(接触阻害).しかしこれら細胞内にがん遺伝子が導入されると,接触阻害を乗り越えて細胞が増殖を続け,細胞が上に重なり合った異常な「形質転換フォーカス」をつくる.この異常フォーカスの作製を指標として,がん遺伝子をスクリーニングする手法を一般にフォーカスフォーメーションアッセイとよぶ.