WGA(whole genome amplification).微量あるいは貴重なDNAから全ゲノム増幅を行う方法である.マイクロダイセクションなどで得られた微量な試料から抽出されたDNAテンプレートを,本手法を用いて増幅し,さまざまな遺伝子解析に用いることができる.PCR法を基本にしているか否かで,2つに大別できる.PCR法を使わない方法がMDA(multiple displacement amplification)法とよばれる方法で,phi29 DNA ポリメラーゼを利用したランダムプライミングによりゲノム全体を増幅する.PCR法を利用した方法にはDOP (degenerate oligonucleotide-primed)法などがある.