グルコースやアミノ酸など,細胞が生存・増殖するために必要な栄養素が不足することでひき起こされるストレス.特に血管からの距離が遠い固形がん中心部では,しばしば低グルコース状態に陥ることが知られる.生体にはこれら外界の環境に応じて代謝系を適切に調節する生理的機構が備わっている一方,その恒常性の破綻が生活習慣病や発がんに影響すると考えられる.