アミノ酸チロシンが2つ縮合し側鎖に3(triiodothyronine:T3)ないし4(tetraiodothyronine/thyroxine:T4)個のヨードが付加した甲状腺ホルモンであり,核内受容体に結合してさまざまな遺伝子の発現を調節する.特に骨格筋や褐色脂肪では,Ⅱ型脱ヨード化酵素によりT4がT3に変換されミトコンドリアなどのタンパク質合成を促進しエネルギー消費を高める.