糖が5員環(フラノース)あるいは6員環(ピラノース)の環状構造を形成する際に生じる2種類の立体異性体ことを互いにアノマーであるという.つまり,環構造により1位炭素原子(アノマー炭素)は新たに不斉(キラル)原子となるため,この炭素に結合した水酸基の向きによりα体とβ体の2種類の立体異性体が生じることになる.