ACE(angiotensin converting enzyme)阻害薬の副作用の1つで,投与開始後数週間で痰を伴わない空咳が発現し,持続性で夜間起こるが,投薬を止めるとすみやかに消える.ACEと同一の酵素であるキニナーゼが阻害されることにより,ブラジキニンの分解が抑制され組織中に蓄積することが原因といわれている.