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5′キャップ構造

5きゃっぷこうぞう

真核生物のmRNAの5’末端にみられる修飾構造であり,グアニン塩基7位の窒素原子がメチル化されたグアノシンが5′-5′トリリン酸結合を介してRNA鎖の5′末端に結合したものである.mRNAの安定性向上,翻訳開始促進,といった重要な役割を果たす.(実験医学増刊4317より)

徹底解剖 タンパク質発現異常 疾患の原因が見えてくる!新機構27選

転写バースト、G4構造、有害エクソン、非典型翻訳、リボソーム不均一性、共翻訳フォールディング、凝集体形成、アミロイド…

田口英樹,松本有樹修/編

真核細胞のmRNAの大半は,5′末端に7-メチルグアノシンが結合したキャップ構造をもつ.5′キャップ構造は,5′-3′方向への分解からRNAを保護する働きや,翻訳開始複合体と相互作用することで翻訳開始を制御する機能をもつ.試験管内でmRNAを合成する際には,キャッピング酵素を用いたり,転写反応時にキャップアナログとよばれる特殊なジヌクレオチドを取り込ませたりすることで,mRNAの5′末端にキャップ構造を付加する.(実験医学増刊4012より)

セントラルドグマの新常識

転写・翻訳の驚きの新機構と再定義されるDNA・RNA・タンパク質の世界

田口英樹,小林武彦,稲田利文/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです

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