固形癌間質組織を構成する細胞成分のなかで,量的にもっとも主体となる細胞である.電顕形態学的には明瞭な分化が認められず,細胞質内には小胞体が多く観察されている.近年,癌細胞の増殖促進に働くさまざまな増殖因子を産生し,癌細胞との相互作用の重要性が注目されているが,その起源については明らかになっていない.