人工多能性幹細胞

iPS細胞(人工多能性幹細胞).任意の体細胞に数種類の転写関連遺伝子を導入することにより,ES細胞(胚性幹細胞)のように多様な細胞に分化できる分化万能性(pluripotency)と,分裂増殖を経てもそれを維持できる自己複製能をもたせた細胞のこと.京都大学の山中伸弥らのグループによって,マウスの線維芽細胞から2006年に世界で初めてつくられた.自己の細胞を用いて細胞を調製することが可能なため再生医療の切り札とされ,ヒトiPS細胞の調製とその臨床に向け国際競争が激化している.一方,iPS細胞調製における遺伝子導入の効率や造腫瘍性の問題が残されている.

実験医学増刊 Vol.27 No.2
実験医学増刊 Vol.31 No.10
実験医学増刊 Vol.34 No.20

参考書籍

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