疲弊とは,T細胞が慢性感染や腫瘍環境下で持続的な抗原刺激を受けるなかで,段階的に陥る機能不全状態を指す.疲弊には階層性があり,早期のメモリー様疲弊では自己複製能と再活性化能が保たれ,ICIによる機能回復が期待される.しかし,進行して終末分化疲弊に至ると,不可逆的な機能不全状態に陥り,再活性化が困難とされている.(実験医学2025年8月号より)
免疫応答における細胞外小胞の関与実験医学2025年8月号解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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