UJA Presents 留学のすゝめ〜世界中の先輩が,あなたにとっての「ベストな留学」導きます。
  • 著/佐々木敦朗(シンシナティ大学癌研究所)
  • 第5回編集リーダー/中川 草(東海大学),西田敬二(神戸大学)
  • 編集協力/UJA編集部
What is UJA?

UJA (United Japanese Researchers Around the World) は,世界に拡がる日本人研究者の一人ひとりがつながり,互いを高め合うためのプラットフォームです.3年,30年,300年先に日本のサイエンスが世界をリードする,より明るい未来へ向けて取り組んでいます.発足の経緯や世界各地のUJA参加コミュニティ情報は,to wwwUJAウェブサイトよりご参照いただけます.本連載とタイアップした留学体験記の公開,コンテンツ拡充のためのto wwwアンケート活動も行っております.

第5回オファーを勝ち取る〈前編〉

世界中の人々へクリック1つでコンタクトできる今,より深い信頼関係を築く高いコミュニケーション力が必要です.留学先を探す過程においては,時に全く面識のない偉い先生に対して,ラボに入れてくださいとお願いすることになります.多くの場合,あなたはアプリケーションレターと履歴書(CV)を準備します.ここで最も重要なことは必要な書類をとにかく形通り仕上げて送付することではなく,受け入れOKの返事をもらうことです.留学先候補の教授にどうコンタクトすればよいのか,あなたの熱意をどうやったら理解してもらえるか,いかに他の候補者との競合に勝ち抜くのか,待遇や条件の交渉はどうすればいいのか.留学先を探す段階から,あなたの国際的なコミュニケーション能力が試されます.またその力を実践的に培う絶好の機会です.

こんにちは,全世界日本人研究者ネットワーク(UJA)会長を務めております,シンシナティ大学の佐々木敦朗です.本連載では,留学に興味のある大学院生や研究者に向けて,“先輩方の貴重な留学体験記”を伝えていきます.第5回となる今回,そして次回では,いかにして希望するラボから受け入れOKの返事をもらうのかにフォーカスします.

希望先へのコンタクトの “ツボ”

あなたの興味のあるラボがその分野で著名なラボであれば,世界中から応募が殺到していると考えるべきです.ある意味,高嶺の花の彼/彼女に,300名のライバルがお付き合いを申し込んでいるような状況です.振り向いてもらうためには,それに見合った熱意はもちろん創意工夫が必要です.ただ「勉強させてください」という謙虚な姿勢だけでなく,あなたが参加することで,相手にも大いにプラスになること(探していた専門性や技術・高い研究遂行能力・新たな研究の幅や人脈の広がりなど)があるとイメージさせることがとても大切です.ライバルとの差別化をはかり,どうすれば留学受け入れのオファーを勝ち取ることができるのか,留学先へのコンタクトのプロセスをみながら,一緒に考えていきましょう.

留学先へのコンタクトの仕方

留学先へのコンタクトの仕方は,主に次の4つがあります.

ⅰ)E-mail:

思いついたらアプリケーションを瞬時に届けることができるのが最大のメリットであり,最も現代的なアプローチでしょう.難点は,お返事をもらう率が他の方法に比べると低いことです.著名なラボ主宰者は,世界中からアプリケーションレターを山ほどもらっていますので,“!”とくるようなレターでなければスルーされてしまいます.定型文を用いて応募するケースが多いのですが,これはチャンスを損ねています.具体的かつ的確に,その相手だけに向けたメッセージでグッとくるレターを書くことができれば,並み居る応募者の中から際立ち,レスポンスを得る確率は急上昇します.

ⅱ)紹介:

もし,あなたの留学したいラボに,なんらかのツテを通じてコンタクトした場合,アプリケーションレターを読んで検討してもらえる確率は非常に高くなります.あなたの指導教官,または先輩や友人にコネクションがある場合は,ぜひお願いしましょう.あなたを紹介するレターを書いてもらうことをお薦めします.

ⅲ)直接会う:

直接会うことの大切さは今も昔も代わりません.見知らぬ相手の一方的なコンタクトは無視できても,握手して会話をした記憶がある相手からのアプローチには何にしても返事をするのが人情です.学会などでディスカッションした後は,まずお礼のメールを書いておきましょう.きっと返事がもらえます.相手がFacebookなどSNSをしているのなら,思い切ってつながっておくと,お互いをより知ることができます.折をみてアプリケーションを出せば,きっと真剣に考慮してもらえます.

ⅳ)ラボ訪問:

もう1つのお薦めは,そのラボを訪問することです.将来のポスドク先として興味があるから,もしくは自分の研究についてフィードバックをいただきたいから,時間をいただけませんか?と申し込むことになると思います.このとき,何かの学会や,別のところの用事のついででよい機会なのでと言えば,相手も気軽に応じやすく,会ってもらえる可能性は高くなるでしょう.いきなり留学について切り出すのではなく,現在の研究やあなた自身について見ていただき,その後お礼メールをします.会っているときに,これはイケルと思ったら,留学先について切り出してもよいとは思います.しかし,まずは研究者同士のコネクションを作ることを大切にしましょう.

ラボ主宰者が見ているポイント

私が2度目のポスドクを行ったハーバード大学のLew Cantley博士のラボへは,1日30通ものアプリケーションレターが来ます.Cantley博士はどのような観点で候補を選定しているのでしょうか?私の見たところ次のような点を大事にされています.多くのラボの主宰者の方も,これらの点を見ていると思います.

ⅰ)出身ラボ:

よい研究を行っているラボの出身かどうか.つまり信頼できる意義ある研究をしているラボを卒業したこと自体を担保とし,そのような環境で研究者としての素地を身につけてきたかを検討します.

ⅱ)業績:

Cell,Nature,Scienceなどのトップ誌の業績は必要はありません.しかし,それなりに各分野で著名な雑誌の論文をもっているのは大事なようです.重要な課題へ取り組み,論文を書いて受理されるまでの訓練を受けているかを判断しているのだと思います.

ⅲ)奨学金・フェローシップ:

奨学金を得ている,または得る可能性が高いかについて検討されています.奨学金・フェローシップがあれば,とりあえずは人件費の心配をしなくて済みます(ちなみに,米国でのポスドク1人の年間の人件費は,保険など入れると年間5万ドル=1ドル120円として600万円).また奨学金を獲得できるという事実も研究者としての実力をある程度は保証することにもなりますから,ラボとしてリスク少なく戦力アップが期待できます.多くのラボ主宰者は研究費の工面に腐心しており,「奨学金が取れたら来ていいよ」という条件付きの受け入れもしばしばです.奨学金獲得はタイミングが大事になりますので,念頭に入れて留学先探しをされることをお勧めします.

ⅳ)推薦書:

応募者への指導教官からの評判.私もCantley博士から,できるだけ多くの推薦書を送ってくださいと言われました.特に私の場合は,すでにUCSDでポスドクをしていたので,なぜラボを移るのか背景など確認されたかったのだと思います.博士課程での指導教官と現在の上司からの推薦書は大事です.特別な事情がある場合(短い期間での異動,発表業績がないなど)は,その理由(家族の事情,ラボ予算などの都合で惜しいが出さざるをえない,まだ発表していないがいい論文を書いているところ)の説明をしてもらえると大いにプラスです.

ⅴ)熱意と積極性:

Cantley博士は,例えば直接電話をしてくるような人物を評価すると仰っていました.私は,彼のこうした評価の仕方について事前に知ることができましたので,最初のアプリケーションレターに返事がなくとも諦めずに2回目を出したところお返事をいただくことができました.

強いアプリケーションレターの書き方

現在,私はラボ主宰者の側となり,それなりにアプリケーションレターをいただく立場になりました.日本の方からもいただくのですが,定型文が多く,せっかくポテンシャルがあるのに,損をされてるなあと思うことがあります.強いレターと,スルーされるレターには,それぞれ特徴があるので,ここで解説したいと思います.

弱いレター

ⅰ)定型文:

たくさんの場所へ手あたり次第にアプライしているように見てとれるもの.レター(メール)の冒頭,Dear Dr. xxxのxxxを書き換えているだけ.あなたのラボに興味があると書いてあるが,具体性がない.

ⅱ)自分中心:

これまでの自分の研究や,自分の強みが延々と書いてあるが,それでもってこのラボに新しく何をもたらしてくれるかが書いていない.

ⅲ)根拠薄弱:

いかに応募者が熱意があって素晴らしいかを述べていても,そのエビデンスがない.具体的に何をどう頑張ってどんなゴールを達成することができるのか,これまでのあなたの生きざまからの裏付けが大事.

ⅳ)読後感に不安をもたせる:

誤字脱字,変な表現など.いいかげんで非常識な人間の印象をもってしまう.

強いレター

ⅰ)ラボへの強い関心:

そのラボに対する具体的で強い興味とゴール,そしてそれに至る経緯から,実現できる根拠が論理的に書いてあり,ラボの強力な戦力になるという自負と期待を感じさせる手紙.

ⅱ)読みやすい:

読み手の立場に立って,これまでの研究やこれからの興味などの必要な情報が適切な分量と分かりやすい構成で書いてある.忙しいラボ主宰者がストレスフリーに読める.

ⅲ)エビデンス:

あなたの研究者としての実力や興味について,論文などの業績と関連性が根拠として示されている.

ⅳ)会ってみたいと思わせる:

面白そう,これは得がたい人物かも,会って話をしてみたいなと思わせる文章.

欧米人のレターの多くは感動する内容です.しかし,こうしたアプリケーションレターの例は,ウェブ上でもそれほど多くは見受けないように思います.プライベートなところがあり,きっと公開が難しいのでしょう.多分に恥ずかしいところですが,私が2002年と2004年に書いたレターを,次に提示いたします.一例としてご参考になれば幸いです.

以下は2002年に佐々木がFirtel博士に出したアプリケーションレターです.指導教官であった吉村昭彦先生やラボメイトチェックしてもらうことなく,勇み足で提出しました.フィードバックをもらっていれば,もっと強いレターを書けたことでしょう.こんなレターを読んで私を受け入れてくださったFirtel博士に感謝です.

2002年に佐々木がFirtel博士に出したアプリケーションレター

次にお示しするのは,2004年にCantley博士へ出したレターです.ラボの同僚に見ていただき,英文校正とフィードバックをいただきました.上記と同様の構成ですが,より具体的で,留学先でどうしたいかが書いてあり,前回より強いレターとなっています.

2004年にCantley博士へ出したレター

よい返事がもらえるかどうかは,応募した先の事情にもよります.ラボ主宰者は多忙を極めるので,メールを見落としたり返事をするのも難しいときもあります.また,ラボのスペースがいっぱいで受け入れられないケースも多々あります(よく使われる言い訳でもありますが).ラボとの相性ももちろんあります.返事がないこともご縁と考えて,あえて1つに絞らず幾つかのラボに同時進行で応募されることをお勧めいたします.複数の希望先があることは不誠実と受け止められることはなく,もし「他も考えているのか?」と聞かれたら正直かつ具体的に答えてよいと思います.それによってむしろ相手が興味をもち,よりよい条件が提示されるようなこともあります.

人類多しといえども、鬼にもあらず蛇にもあらず、ことさらにわれを害せんとする悪敵はなきものなり。恐れはばかるところなく、心事を丸出しにしてさっさと応接すべし。ゆえに交わりを広くするの要は、この心事をなるたけ沢山にして、多芸多能一色に偏せず、さまざまの方向によりて人に接するにあり。

―福澤諭吉「学問のすゝめ」十七編より

古今東西,人との出会いに決まった型はありません.SNSやネットも発達した今の時代であれば,ビデオレターであなたの個性を世界中に発信し,留学先を募ることも不可能ではありません.形にとらわれず,ぜひ,あなたのパッションを込めて,そして経験者やネイティブの方にフィードバックをもらい,オリジナルなレターを書き上げることをお勧めします.

留学先とのコンタクトを考えたときから,あなたはすでに国際人としての道を歩み出しています.先人の足跡から,大切なことや困難なことを学びつつ,あなたが未来を描きそこで起こることを受け入れる覚悟で選んだ場所が,あなたにとり最高の留学先となります.So, let’s find your place!

プロフィール

佐々木敦朗(Atsuo T. Sasaki)

米国オハイオ州立シンシナティ大学・助教授.’95,東京理科大学卒業,’97年,広島大学大学院修士課程修了,2001年,久留米大学にて博士号〔指導教官・吉村昭彦教授〕.’02年,日本学術振興会(JSPS)特別研究員としてカリフォルニア大学サンディエゴ校のRichard Firtel博士の研究室に留学.’05年,大陸横断,JSPS海外特別研究員としてハーバード大学のLewis Cantley博士の研究室へ異動.’12年より現職.GTPエネルギーのがんと疾患における制御について新分野開拓中.家訓は「起こったことはいいことだ」.気付けば,息子18歳,娘は15歳.家族4人のドタバタ留学は続く.to www研究室ウェブサイト

中川 草(So Nakagawa)

東海大学医学部分子生命科学・助教,東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター・研究員.2008年,東京医科歯科大学大学院修了(指導教官・田中博教授,新村芳人准教授),博士(理学).国立遺伝学研究所生命情報・DDBJ研究センター五條堀孝研究室・博士研究員.’11年9月から’13年3月までハーバード大学進化生物学科Daniel Hartl研究室・客員研究員(JSPS特別研究員).’13年4月より現職.ゲノムの進化に興味をもち研究を進めている.

西田敬二(Keiji Nishida)

神戸大学自然科学系先端融合研究環重点研究部・特命准教授.’06年,東京大学博士課程修了(指導教官・長田敏行教授,黒岩常祥教授),博士(理学)取得,’06年~’08年,立教大学博士研究員,’08年~’13年,ハーバード大学医学部システム生物学科Pamela Silver研究室・博士研究員(JSPS特別研究員・海外研究員),’13年6月より現職.テーマは,生命の分子進化や細胞内共生,合成生物学やゲノム編集技術など.

UJA編集部(五十音順)

今井祐記(愛媛大学)/岩渕久美子(ハーバード大学)/川上聡経(ハーバード大学)/黒田垂歩(バイエル薬品株式会社)/小藤香織(シンシナティ大学)/坂本直也(ミシガン大学)/佐々木敦朗(シンシナティ大学)/高濱正吉〔アメリカ国立眼研究所/アメリカ国立衛生研究所(NIH)〕/高濱真実(UJA)/中川 草(東海大学)/西田敬二(神戸大学)/本間耕平(日本医科大学)/谷内江 望(東京大学)

コラム子連れネコ連れエジンバラ留学体験記 Part2

小林純子(北海道大学大学院医学研究科)

エジンバラまでの道のり

ペットをイギリス国内に持ち込むにはヒースロー空港で検疫を受けなければなりません.ネコの検疫が終わるまで4時間ほど空港近くの検疫所で待つことになりました.検疫が終わったころには外はもう真っ暗.エジンバラ行きのフライトは翌日となるため,タクシーで空港近くのホテルに移動しました.長時間のフライトにもかかわらずネコはとても元気にしていて,ホテルに着いたらまずゴハンを食べ,排泄もしました.移動中のネコのために,あらかじめ布製の簡易トイレと軽い紙の砂を準備しておきました.私たちのネコがあまり神経質ではなかったので,このような移動にも耐えられたのかもしれません.

エジンバラ行きの飛行機は遅れていましたが,搭乗すればもうエジンバラは目の前です.エジンバラ空港には,車を購入する際に知り合った親切なスコットランド人の男性が迎えに来てくれていました.そして,なんとか無事にRoyal Mile近くのホテルにたどり着きました.ペットと一緒に宿泊できるホテルは出発前に夫がインターネットで探して予約しておいてくれました.滞在中はペットがいる旨を伝えておき,清掃などで部屋に人が入ってこないようにお願いしておきました.

  • 新しい家を探索するネコ

翌日には,不動産会社を訪れて家の本契約を済ませました.事前に借りるフラットは決まっていたので契約書にサインをし,鍵を受け取るだけでしたが,それでも早口の英語(おそらくスコットランドなまりの)が聞き取れず,スコットランド人の友人の助けがなければ無事に契約できなかったと思っています.その後,ロンドンの日本語が通じる中古車販売店で事前に購入していた車を受け取り,仙台を出発してから6日目にようやく生活の場を落ち着けることができました.ネコもひとしきり新しい家を探索し,ほっとした様子でした.

生活用品はIKEA,赤ちゃんグッズはMothercareで手に入れるのがよい

借りたフラットは家具つき2LDKで家賃は月700ポンドほどでした.大きな通りから離れた静かな住宅街で,寝室の窓からはエジンバラのシンボルでもあるArthur’s Seatが見えました.近所には大型スーパーマーケットがありましたが,広すぎてどこに何があるのかを把握するだけで時間がかかり,必要なものを探すのも一苦労でした.スーパーマーケットの子ども服売り場の片隅には,おむつ替えコーナーと授乳スペースがついていました.イギリスのおむつ交換台は横向きに設置されているため,おむつを替えるために体をひねらないといけません.日本のおむつ交換台は正面を向いており,赤ちゃんの足の下から手を入れておむつの交換ができるので,“ちょっとした使いやすさ”の工夫が日本の製品にはあふれていることを実感しました.

食料品やおむつなどの赤ちゃん用品はたいてい近所の大型スーパーで手に入りました.スーパーで手に入らない生活用品は,郊外にあるIKEAに行けば見つかることが多かったです.赤ちゃん用品はMothercareという赤ちゃん本舗のイギリス版のようなお店が充実していました.

それぞれラボのボスへの挨拶をすませ,保育園の本契約も済んだ頃,ちょうどクリスマスシーズンに入り,年明けの仕事はじめまで生活のセッティングに時間を割くことができました.

エジンバラでの子どもの食事事情と保育園生活

娘の保育園は現地の子どもたちが通う,日本でいうところの私立保育園のようなものでした.保育時間は朝8時から夕方6時まで.延長保育はありません.料金は家賃よりも高く,月800ポンドほど支払っていました.食事が3食ついており,平日の子どもの朝食と夕飯をつくる労力は省けました.ただ,味覚が発達する赤ちゃんの時期に日本食をしっかりと食べさせてあげられないことに少し不安も感じていました.保育園で出される食事はシリアルやリゾットなど簡単なものが多く,1歳くらいの子にもチョコレートやクリームたっぷりのお菓子がおやつとして与えられていたので,日本の保育士さんが知るときっと仰天すると思います.

私は現地での食事や赤ちゃん用品に不安があったので,保存の効く離乳食やおむつをできるだけスーツケースに押し込んで留学しました.イギリスの離乳食は,1歳半向けのものでもチューブや瓶に入ったペースト状のものしか売っていませんでした.野菜をふんだんに使い,成長に合わせて調理方法を変える日本の離乳食は手が込んでいてすばらしいとしみじみと思ったものです.週末はなるべく自炊をして日本の食事を与えるようにしていましたが,外食すればFish & Chipsや子ども向けのマカロニチーズぐらいしか食べさせられるものがなかったので,小さい頃の食生活にはよくなかったと思っています.エジンバラではほとんど食べてくれなかったお米やお魚も,日本に帰ってくるとよく食べるようになったので,小さい子でも味の違いがよくわかっているのだと感じました.

  • 保育園のお友達の1st Birthday Party

娘を連れて留学してよかったと感じたのは,子どもを通じて仕事以外の人と接する機会がもてたことです.留学期間中に何度か保育園のお友達のお誕生日パーティーにお呼ばれしました.エジンバラは雨が多い土地なので,大きな室内遊び場がたくさんあり,ほとんどのところには誕生日パーティーができるような部屋がついています.プレゼントをお友達に渡し,遊び場で1時間ほどお友達と元気に遊んだあと,部屋に集まって軽い食事をとったり,ゲームをしたりしながらお誕生日のお祝いをするという流れでした.娘は人見知りする方ですので,保育園で毎日遊んでいるお友達と一緒にいる時間は楽しめたようでした.(次号へ続く)

本連載,待望の単行本化!助成金,生活セットアップ,留学後の進路…書ききれなかったノウハウを大幅追加してパワーアップ

研究留学のすゝめ!

研究留学のすゝめ!
渡航前の準備から留学後のキャリアまで

  • UJA(海外日本人研究者ネットワーク)/編 カガクシャ・ネット/編集協力
  • 2016年12月発行
  • 定価3,500円+税
  • A5判
  • ISBN978-4-7581-2074-6