レジデントノート:サラリとわかる!抗血栓薬の使い方〜DOACなどの薬剤の基本から、疾患ごとの使い分け、周術期の休薬・再開のポイントまで
レジデントノート 2022年7月号 Vol.24 No.6

サラリとわかる!抗血栓薬の使い方

DOACなどの薬剤の基本から、疾患ごとの使い分け、周術期の休薬・再開のポイントまで

  • 田村俊寛/編
  • 2022年06月10日発行
  • B5判
  • 154ページ
  • ISBN 978-4-7581-1682-4
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)
  • 在庫:あり
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特集にあたって

特集にあたって

田村俊寛
(天理よろづ相談所病院 循環器内科/心臓カテーテルセンター)

抗血栓薬の現状

抗血栓薬は,2017年の日本における医療用医薬品売上高の第4位で,その額は約4,300億円といわれています1).すなわち,抗血栓薬はそれだけ使用頻度が高く,いろいろな臨床の場面で処方・使用されている薬剤となります.虚血性心疾患への冠動脈ステント留置後や脳梗塞,心房細動など,さまざまな血栓性疾患の予防や治療に使用されますが,一方で出血性イベントを生じることが懸念されます.

また,抗血栓薬には抗血小板薬と抗凝固薬があり,疾患により使い分ける必要があります.さらには,抗血小板薬には主にアスピリンとP2Y12阻害薬,抗凝固薬にはワルファリンとDOAC(direct oral anticoagulant:直接作用型経口抗凝固薬)の2剤があり,その使い分けも慎重に検討する必要があります.

例えば,心房細動に対する抗凝固薬はワルファリンに代わりDOACが主流となりましたが,弁膜症に対する機械弁留置後に対してはワルファリンのみが適応とされています.一方で冠動脈ステント留置後の抗血小板薬に関しては,2剤併用から単剤への切り替えのタイミングなどがまだまだ議論されている状況です.

本特集の特長

このように,抗血栓薬は慎重に使用する必要があり,初期研修医の先生からは,疾患や病態に見合った抗血栓薬の使い分けや,周術期の休薬,再開のタイミングなどに関して悩む機会が多いという声を聞きます.

そこで今回,抗血栓薬の使い方に焦点を当て,初期研修医に求められるレベルで,その選択や使用に際してのさじ加減について,症例を交えながら解説する特集を企画させていただきました.

総論は「抗血栓薬はまさに血栓との決戦です!」と題し,抗血小板薬と抗凝固薬の種類や作用機序,使い分けなどについて知っておきたい内容を,また各論は「この症例にどう使ったらいいの?」と題し,実臨床でよく遭遇しうる疾患や病態(冠動脈ステント留置後,心房細動,人工弁留置後,脳梗塞,深部静脈血栓症,高齢者)における抗血栓薬の使い方,周術期の休薬や再開のタイミングなどについて,実際の症例を提示しながら,最新のガイドラインをベースに解説しています.総論・各論ともに,それぞれの分野でご活躍されているご高名な先生方に非常に理解しやすい内容でご執筆いただきました.

研修医のみなさまにはぜひ熟読していただき,本特集が日常臨床において少しでもお役に立てれば幸いです.

引用文献

  • IQVIAジャパン:医薬品市場統計

著者プロフィール

田村俊寛(Toshihiro Tamura)
天理よろづ相談所病院 循環器内科/心臓カテーテルセンター
専門領域:虚血性心疾患/構造的心疾患(SHD)に対するカテーテルインターベンション.
循環器内科はさまざまな慢性疾患や急性疾患に対し,至適薬物療法からカテーテル治療などの手技を要する治療まで幅広く経験できる大変やりがいのある診療科です.循環器内科に興味のある方や当院へ見学希望の方は,是非お気軽にご相談ください.

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サラリとわかる!抗血栓薬の使い方

DOACなどの薬剤の基本から、疾患ごとの使い分け、周術期の休薬・再開のポイントまで

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