2017年6月号掲載・2025年4月15日公開
院内や介護施設で多い心停止の原因の1つに食事中の窒息があります.窒息のサインであるチョークサインは万国共通です.窒息と判断したらすみやかに解除する必要があります.患者の背後に回り,声をかけ,心窩部を突きあげるようにして対応します(ハイムリック法,図).注意点は1つだけ,必ず声かけを行ってから施行するということです.突然やられたらびっくりしてしまいますから.ちなみに,ハイムリック法を考え出したHenry Heimlichさんは自身が96歳のときに,入所していたオハイオ州の老人ホームで87歳の女性に対してハイムリック法を行い救っています.皆さんも迷わずできなければなりません1).
引用文献
1) Dr Heimlich saves choking woman with manoeuvre he invented. BBC NEWS, 27 May, 2016https://www.bbc.com/news/world-us-canada-36400365