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- 【問題】発熱,胸痛,呼吸困難で受診した30歳代男性

- 症 例
- :30歳代男性
- 既往歴
- :20歳時よりCrohn病,腸管狭窄にて複数回の手術歴あり.31歳頃に右胸膜炎
- 喫煙歴
- :なし 飲酒:なし 常用薬:大建中湯,ファモチジン,乳酸菌製剤
- 現病歴
- :Crohn病にて腸閉塞をくり返し,絶食のうえ4カ月前より在宅中心静脈栄養管理を受けていた.1週間前より38℃以上の発熱があり,胸痛と呼吸困難も出現したため受診,胸部異常陰影を認め入院となった
- 身体所見
- :体温38.6℃,胸部聴診上右呼吸音やや減弱,心雑音なし.浮腫なし
- 血液検査
- :WBC 12,810/μL(Neu 85%,Ly 7%,Eo 3%),LDH 136 IU/L,CRP 12.0 mg/dL,D-dimer 2.9μg/mL
- 動脈血液ガス
- :PaO2 72.5 Torr,PaCO2 34.5 Torr

- Q1. 胸部単純X線画像(図1)所見は?
- Q2. 鑑別として何を考え,どのような検査を行うか?
プロフィール
笠井 昭吾(Shogo Kasai)
社会保険中央総合病院 呼吸器内科
徳田 均(Hitoshi Tokuda)
社会保険中央総合病院 呼吸器内科