- 連載トップ
- 【問題】高熱,咳嗽,喀痰を主訴に受診した60歳代男性

- 症 例
- :60歳代男性
- 主 訴
- :発熱・咳嗽・喀痰
- 既往歴
- :特になし
- 喫煙歴
- :なし
- 飲酒歴
- :なし
- 常用薬
- :特になし
- 現病歴
- :10日ほど前より発熱と咳嗽あり,膿性痰の増加と,全身倦怠感が強く外来受診,胸部異常陰影を認め,精査加療目的で入院となった
- 身体所見
- :体温39.0℃.血圧130/86 mmHg.胸部聴診上,右下肺野でcoarse crackles聴取,心雑音なし.その他身体所見に異常は認めず
- 血液検査
- :WBC 12,010/μL(Neu 82%,Ly 13%,Eo 1%),Hb 12.5g/dL,CK 63 IU/L,CRP 21.9mg/dL,FBS 98mg/dL,CEA・CYFRA・NSEなど各種腫瘍マーカーは正常範囲内

- Q1. 胸部単純X線写真(図1)の所見は?
- Q2. 鑑別として何を考え,どのような医療面接,検査を行うか?
プロフィール
笠井 昭吾(Shogo Kasai)
東京山手メディカルセンター 総合内科
徳田 均(Hitoshi Tokuda)
東京山手メディカルセンター 呼吸器内科