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- けいれん,意識障害で搬送された5カ月女児

- 症例
- :5カ月,女児.
- 主訴
- :けいれん,意識障害.
- 現病歴
- :自宅で啼泣中に突然泣き止み,顔色不良となったため家族が救急要請をした.救急室搬送時,ぐったりした様子,眼球上転を認め,けいれん発作が継続していた.呼吸数40 回/分,鼻カヌラ1L/分の酸素投与でSpO2 88%であり全身チアノーゼを認めた.血圧108/68 mmHg,CRT 2秒以上,GCS E2V1M1.経過中に発熱や先行感染はなし.抗けいれん薬を使用し,気管挿管を行った.
- 血液検査
- :WBC 9,750 /μL,Hb 9.4 g/dL,Plt 365×103 /μL,CRP 0.22 mg/dL,PCT 0.327 ng/mL,肝機能,腎機能,凝固系に異常を認めない.脳波で全般性に高振幅徐波がみられた.

頭部CT,MRIを示す( 図1,2).
- Q1 :画像の所見は? 鑑別のために行うべき検査は?
- Q2 :診断名は? 対応は?
プロフィール
禅正和真(Kazumasa Zensho)
岡山大学病院 卒後臨床研修センター
塚原紘平(Kohei Tsukahara)
岡山大学 救命救急・災害医学講座
中尾篤典(Atsunori Nakao)
岡山大学 救命救急・災害医学講座