[巻頭インタビュー]あの先生に会いたい!vol.3
くじけるな! 困ったと思っていることは,将来役に立つ

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本コーナーでは,さまざまなフィールドでご活躍中の先生に,医師として歩んでこられた道のりや,現在,そして将来のこと,などについて語っていただきます.2009年5月号では八戸市立市民病院 救命救急センターの今 明秀先生にご登場いただき,八戸市立市民病院 救命救急センターの高田忠明先生にインタビュアーを務めていただきました.

ちゃんと帰れ,うち帰れ,それで何か気になったら朝早く来い

今先生

今 明秀

八戸市立市民病院 救命救急センター

高田先生(以下敬称略):卒業後はどういった研修をされたのですか.

今先生(以下敬称略):自治医科大学を卒業すると,出身県に戻って臨床研修指定病院で研修します.私は青森県立中央病院で研修することになりました.
 当時は医師の在院時間は長い方が良いと言われておりまして,医師がどれだけ病院に長くいるかというのが,病院に対する貢献,もしくは研修医として大事であり,帰るなと言われていました.ですから,当時の研修医室には,二段ベッドが確か6人分ぐらいあったと思うのですが,その争奪戦でしたね.ベッドの権利をとるために午後2時ぐらいに1回研修医室へ戻って,下着とかを無造作にそこに置いておくんです.そうすると,そこは1枚下着があるだけでほかの人に使われなくなるのですね.そうすることで夜中まで働いたり,もしくは外に食事や飲みに行っても,そこに帰ってこられるので,夜,羽目を外して帰ってきても,例えば,午前4時の緊急事態には呼んでもらえると,そういう生活を送っていました.
 現在は在院時間が長い方が良いとは決して言いませんが,前はそう言われていたのです.しかし,それについていけない人も大勢いたし,そういうのが嫌で外科系から離れていった人もいるわけです.でも以前はそういうものだとずっと思っていましたので,こうやって指導する立場になってから急に「待てよ.あの無駄な時間は,いったい何だったのだろう」と考えてしまいます.ですから,若い人たちに接するときは,「帰れ」と言っています.「ちゃんと帰れ,うち帰れ,それで何か気になったら朝早く来い」とか,「もう1回家でご飯食べてから出直して夜11時半に来い」とか,その方がよっぽど健康的ですよね.


高田先生

高田忠明

八戸市立市民病院 救命救急センター

高田:オンとオフがしっかりしているのですね.

今:やはり,めりはりをつけないと駄目です.ずっと病院にいようと思うと,下手すると4日ぐらい連続でいるわけですよね.4日連続いるような人は,パンツなんか取り換えないですよ.取り換える人は,家へ帰る人です.4日連続病院にいて平気な人は,パンツを取り換えない,ひょっとして歯だって4日間に3回ぐらいしか磨かないかもしれない.いくら緊急事態が起きたからといって,そういう人が,自分のお腹を触ったり,顔を触ったりするのはやはり嫌じゃないですか.どちらかというとこざっぱりして,ピカピカとしている方がいいですよね.
 たぶんね,救急の医者がしょっちゅうマスクするのは,その辺を隠すためじゃないかな(笑).


このほかに2009年5月号本誌では,【今先生の学生時代】【地域で研修していたときの気づき】【心に残っているエピソード】【研修医へのメッセージ】を収録!今先生の人物像・医師像に迫っていきます!つづきは本誌で!また,今後,本誌に収まりきらなかった内容をホームページ限定で紹介していきます.ご期待ください!

Profile

今先生
今 明秀(Akihide Kon)
八戸市立市民病院 救命救急センター
新しい日本型の救急医を育てたい.
東北救急医学会を2009年7月4日八戸市で開催します.みんな来てね.

高田先生
高田忠明(Tadaaki Takada)
八戸市立市民病院 救命救急センター
今先生の発想と決断の速さに驚きの連続です.すべてを吸収し,前進していきたいです.

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