土屋逹行
研修医 臨くん
けんさん先生
一昔前の便潜血反応はベンチジン法,グアヤック法という化学法を利用していたんだ.化学法は「陰性」か「陽性」で表示される定性検査だね.ベンチジン法は非常に検出感度の高い方法なのだけれども動物の血液にも反応してしまうため,検査前数日は肉類などを除いた食事(潜血食)をする必要があったのがデメリットだったんだよね.なので,現在はヒトヘモグロビンに対する抗体を使って免疫学的に検出する方法に変更されているんだ.だから,現在は潜血食をとらなくても感度よく便潜血を検出することができるのだけれど,ヘモグロビンが消化されてしまうと検出できないため,上部消化管出血では陰性になってしまうことがある.また,ポリープを形成するがんでの陽性率は高く,陥凹型大腸がんにおける陽性率は低いことがわかっているよ.そのため,便潜血反応が陰性でも大腸がんが発見されることがある.そして,便が正しく採取されていないときには当然検出できないことが考えられるよね.