「マラリアは末梢血液像で診断できる!」|臨床検査専門医がコッソリ教える… 検査のTips!

マラリアは末梢血液像で診断できる!

増田亜希子

研修医 臨くん

先生,先日,“アフリカから2週間前に帰国,39℃の発熱が主訴の30歳男性”が外来を受診されたのですね.指導医の先生から「マラリアの可能性が考えられるから,検査室に末梢血液像をみてもらうよう至急頼んで!」と言われたのですが…マラリアって,末梢血液像で診断できるのですか?
そうそう,指導医の先生が指示されたとおり,末梢血液像で診断可能だよ.熱帯地から帰国後の発熱患者を診たら,必ずマラリアを疑い,末梢血塗抹標本を鏡検してもらおう! 赤血球に寄生するマラリア原虫を確認できれば,確定診断となるよ.では,その様子をちょっとみてみようか.

けんさん先生

解 説

マラリアとは?

マラリアは,ハマダラカによって媒介される急性熱性疾患.マラリア原虫(Plasmodium属)の感染により,特有の熱発作,貧血,脾腫などを呈するんだ.マラリアはアジア,オセアニア,アフリカ,および中南米の熱帯・亜熱帯地域で流行しており,2016年時点の世界保健機構(WHO)の推計では,年間2億人以上が罹患,年間44.5万人も亡くなっている疾患だよ1).

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