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加齢関連疾患における三次リンパ組織の役割

The roles of tertiary lymphoid structures in age-related diseases
佐藤有紀
Yuki Sato:メイヨークリニック医学部免疫部門・臨床免疫部門/京都大学大学院医学研究科腎臓内科学
10.18958/7657-00001-0001827-00

本邦は2030年には国民の1/3が65歳以上となり,未曾有の超高齢社会に突入すると推定されている.それに伴い加齢関連疾患の対策が喫緊の課題となっている.加齢関連疾患はがんや関節リウマチなどの自己免疫疾患,動脈硬化や慢性腎臓病といった生活習慣病など多岐にわたるが,近年これらの病態形成や治療応答性において三次リンパ組織が重要な役割を果たしていることが明らかにされ注目を集めている.本稿では腎臓病と自己免疫疾患を中心に加齢関連疾患における三次リンパ組織の機能・役割について概説する.

三次リンパ組織,急性腎障害,免疫老化,自己免疫疾患,慢性炎症

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